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大往生

大往生を遂げたいと願う人はたくさんいますが、実は日本において大往生は0.3%しかありません。つまり、残りの99.7%は中小往生なのです。

突然、衝撃の事実を突きつけられて驚きを隠せない方も多いと思いますが、事実なのです。もしかしたら、嘘かもしれません。たぶん、ホラ話です。というより、間違いなく与太話です。そのあたりをご理解頂いたうえで、お楽しみください。

大往生とは、精選版日本国語辞典によると、このような説明になっています。

臨終に際して苦痛や心の乱れがない、安らかな死。少しの苦しみもない往生。また、立派な死に方。

古くは寛永版曾我物語に「八十余にしてだいわうじゃうを遂げにけり」という記載もあり、日本人にとっては羨ましい死に方であると言えます。

とはいえ、ほとんどの人が何らかの苦痛や心の乱れを持ったまま、亡くなるのではないでしょうか。仕事ばっかりしなければよかった、家族との時間を大切にすればよかった、お金をもっと使って楽しく過ごせばよかった、などなど。このような悔やみを抱えたまま亡くなる方がとても多いのです。

そのような方々の往生こそ、中小往生なのです。とはいえ、福利厚生面からも大往生と中小往生では大きな違いがあります。せっかくの往生ですから、やはり大往生を遂げたいと思うのは当然のことです。意識高い系の方々は積極的に中小往生を遂げて自分自身を成長させるとか言うかもしれませんが、死んだ後で成長もへったくれもないので、ここはひとつ、大往生を遂げるしかありません。

突然ですが、とある温泉街でストリップ小屋に入ったことがあるのです。どんなところか気になって、相方とふたりで意を決して入ったのです。そしたら、学級会の人形劇みたいな舞台が目の前にあって、母親と同い年ではなかろうかというぐらいの女性があんなこと、こんなことをするのです。めくるめく世界とは、こういうことを言うのであろうと思いました「どこから来たの?」と声をかけられて、「大阪からです!」とお返事しました。頑張りました。

ただ、今はもうストリップ小屋は無くなっているそうです。あの時に意を決して入っていて本当によかったと思いました。入らなかったとしたら、死ぬ間際に「あの時ストリップ小屋に入っておけばよかった!」と後悔するに決まっているのです。でも、それではもう手遅れなのです。この時点で、大往生ではなく、中小往生となるのです。後悔しない生き方を心がけましょう。合掌。