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歯医者さんが考えた歯ブラシ

「これは歯医者さんが考えた歯ブラシです」と言われると、「ほほう、それは素晴らしい」とついつい考えてしまいがちですが、だまされてはいけません。

歯医者さんじゃなくても、お肉屋さんでも誰でもいいんですが、歯ブラシを考えてくださいとお願いすれば、だいたいほとんどの人が棒の先に毛が生えた、いわゆる普通の歯ブラシを想像するのではないでしょうか。たまに毛を丸くしてみたり、毛を多くしてみたり、毛の太さを極細にしてみたり、毛先を球にしてみたり、細々とした工夫はあるかと思いますが、とにかく棒の先に毛が生えたものが歯ブラシなのです。歯医者さんが考えようと、お肉屋さんが考えようと、似たようなもんにしかならないのです。

例えば、こちらは焼きガニの写真ですが、これを歯ブラシだと主張するのなら、独創性のある歯ブラシで、もしかしたらものすごくものすごい歯ブラシなのではないかと思うのもわかります。歯医者さんが考えた見た目は焼きガニの歯ブラシだとすると、「ほほう、それは素晴らしい」と思わざるをえません。

でも、いくら歯医者さんが頑張って頑張って歯ブラシを考えたとしても、棒の先に毛が生えた歯ブラシ以上のものは思いつかないと思うのです。となると、歯医者さんが考えた歯ブラシなんて言われても、はいはいわかりましたと軽く流してしまうぐらいの価値しかないのではないかと。

だいたい、いくら歯ブラシを使って歯磨きをしても、6割程度しか磨けていないというじゃありませんか。いくら頑張って磨いても、歯と歯の隙間にはどうしても磨き残しが残ってしまうものなのです。ですので、歯医者さんには、一瞬で100%磨けて、虫歯も歯周病もなくなるような、そんな歯ブラシを考えてもらいたいのです。棒の先に毛が生えたようなものではダメなのです。

しかし、そのような一瞬で100%磨ける歯ブラシなど開発しようもんなら、歯医者さんの仕事は無くなることはないにせよ、虫歯がなくなるのであれば、かなりのダメージを受けることになります。陰謀論的に考えると、虫歯がなくなると仕事がなくなるので、歯医者さんは本当は虫歯をなくす歯ブラシを考えているものの、世の中に出していないだけなのかもしれません。

突然ですが、Apple Musicで谷村有美のアルバムを聴くことができることに気がついて、大昔に擦り切れるほど聴いた「docile」というアルバムをニヨニヨしながら聴いているのです。よい時代になったものです。合掌。

 

ありふれた朝

ありふれた朝

  • 谷村 有美
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes