「先斗町」と書いて「ぽんとちょう」と読ませる京都に、ぶっちゃけムリとしか思えません。「先」を「ぽん」と読ませるのがアリならば、「先生」は「ぽんせい」と読まなくてはなりません。横浜大洋ホエールズで活躍したポンセが先生になってしまったら、「ぽんせぽんせい」になるので、ややこしくて仕方がありません。
そんな心配はしなくても「先生」を「ぽんせい」と読んだりはしません。京都の人たちはこっそり「ぽんせい」と読んでいて、私たちが「せんせい」と口にするたびに心の中で「これだから田舎の人は……くすくす」と嘲り笑っているのかもしれませんが、そんなことを気にしていたら、精神的にぐんにゃりやられてしまいます。
それはそうと、京都に行ったら迎車遊びをしましょう。
本物のタクシー会社に電話をするのは迷惑ですから、連れの方と一緒にまねっこして遊びましょう。
「もしもーし、タクシーをお願いできますか?」
「今、どちらですか?」
「河原町です。四条まで行きたいんですけど……」
「そんなん、歩いたほうがはよおます。」
「そうでおますか。」
という遊び。
「もしもーし、タクシーをお願いできますか?」
「今、どちらですか?」
「せんとちょう……と書いてあります。」
「ぽんとちょうでおますな。」
「そうでおますか。」
いろいろと思いつきます。
「もしもーし、タクシーをお願いできますか?」
「今、どちらですか?」
「しみずじです。」
「は?」
「しみずじと書いておますがな。」
「しみずじでっか。そりゃあ、大変なことでおます。」
「そうでおます。」
こんな感じです。
だいたい、思いつくところは書いてしまいました。これ以上は逆さにしても何も出ません。
実際、京都でタクシーを使うなんてのはものすごく時間とお金に余裕があるブルジョアです。碁盤の目のようになっている道はとにかく渋滞がすごいので、歩くほうが早いことがしばしばあります。しばしばどころか、ほとんどです。
別に京都に喧嘩を売りたいわけではありませんので、このあたりで結構です。合掌。