「ポイントカードをお持ちですか?」
よく聞かれることですが、私はちょいちょいウソをつきます。
「ないけど結構です」
本当は持っているのですが、出すのがめんどっちいのです。そして、結構ですと付け加えることでポイントカードのセールストークを初手から封じ込めるのです。本当はポイントカードを持っているのです。だから、店員さんにセールストークを披露されるのは、お互いが疲労するだけで、双方にメリットがありません。なぜ双方にメリットがないのか、説明は不要と思いますので省略しますが、もしメリットがあるのであれば、ぜひご教示願いたい次第です。
さて、ポイントカードを提示することで得られる数円程度の価値と、カードを取り出す手間と手続きをする間の30秒ほどの時間を比較し、今回はポイントよりも時間を取ろうとか、今日は時間に余裕があるからポイントをもらっておこうとか、瞬時にいろいろ考えているのです。でも、小心者であるためか、後ろに人が並んでいたりする場合は高確率でポイントカードの提示はしません。なんとなく、後ろからの視線にもぞもぞするからです。
ついでに書いておきますと、レジに並んでいて、前の人が財布を取り出して、もちゃもちゃしてようやく小銭を用意できたと思ったら、次の「ポイントカードは……」で、またもやもちゃもちゃしはじめられると、ここは無間地獄かと思わざるを得ないのです。そして、私の後ろからの視線を感じろ!と思うのですが、視線が届いた試しがありません。
本当は、ポイントカードを保有していない人にポイントを付与する行為をした場合「あんなん、簡単にできるだろう」と思われているのかもしれないですが、実はめっちょこ大変なのですよという記事を書こうと思ったのです。ただし、当然のことですが与太話です。コピペをさせないためにということで手書きの稟議書を書いて、係長、課長、次長、副部長、部長、事務局長、事務次官、官房長官、参与、相談役、名誉会長、名誉係長、名誉参与、家老、旗本、大納言、中納言、少納言、大統領補佐官、他にも色々な方の印鑑をもらったうえで、パワーポイントを駆使して見栄えの良い資料を作成し、カラーコピーで資料を印刷し、取締役会で承認をもらわねばならないから大変なんだというウソでもつこうかと思っていたのですが、いざこうして文章にしてみるとちっとも面白くない。
というわけで、ポイントに関しては、もはやどうでもよくなりました。合掌。