世の中には、ごくまれにけったいなことが起こります。「まけもけさん、イラストを描いてもらえませんか?」というご依頼です。私はイラストレーターではありませんし、いつもここで描いている絵は「Zen Brush 2」というアプリでしゃらしゃらっと描いただけの、素人の手慰みです。
とはいえ、せっかくなので描いてみました。何をしているんだか、自分でもさっぱりわかりません。
とりあえず、2枚描きました。ダイソーで買った色紙にダイソーで買った筆ペンで描くという、プロのイラストレーターでは決してできない、実に荒っぽい仕事です。とはいえ、色紙に何かを描くというのは、なんとなく偉い先生にでもなった気分になるので、一度試してみることをオススメします。
色紙はダイソーで買うと3枚で108円です。1枚あたり36円です。たった36円で大先生になったかのような気持ちを味わえるのです。
しゃらしゃらっとサインをしてみたり、なんとなく相田みつをっぽいのを書いてみたり、自分の好きなように書いてみてください。やたらと楽しいのです。転校生への寄せ書きで、ほんのわずかなスペースに「これからもがんばってね!◯◯」と書いたりするのとは訳が違います。全てのスペースが自分のものなのです。怖気付いてはいけません。自分を色紙に解き放つのです。
突然ですが、今日のやままさんのブログの記事。定年後の気持ちの持ちようを考えていらっしゃいます。私も、老人ホームで「俺は上場企業の部長だったのだ」と偉そうにした挙句にハブられる人の話を聞いたことがあります。部長だろうが、課長だろうが、会社から一歩外に出れば関係のないことです。砂上の楼閣にいつまでも踏ん反り返っているより、とりあえず色紙を買って来て、自分のサインを書いてみましょう。会社名も役職も何にも書かなくても、意外と偉そうに見えるものです。だからどうしたと言われるとぐうの音も出ません。合掌。