ちょいちょい耳にする「まぐろが食べられなくなる」という言葉。
まぐろなんて昔はデカいだけで美味しくない魚ということで、人気もなくて、特に大トロなんて部位は「脂っこくてこんなん食べるもんちゃうわ」と言われて、下手すりゃ捨てられていたぐらいの部位だったのです。冷凍技術が今ほど発達していなかった時代は刺身として食べることもできず、缶詰にするぐらいしか使い道がなかったわけです。そのわりに、遠洋まで出かければぼんぼこ獲れるわけです。質より量で漁師さんが稼いでいた魚の代表格がまぐろだったのです。
それが今や高級魚となり、大トロなどはめっちょこ重宝され、日本人だけではなく、中国人をはじめ、世界中の人たちが「まぐろ!まぐろ!」と騒ぎ出して、まぐろが獲られすぎて「まぐろが食べられなくなる」という話になってきているのです。
まぐろにとってはいい迷惑です。
昔からまぐろはまぐろ、別に美味しくなろうと努力したわけでもありませんし、何かしたわけでもありません。ただただ、ずーっと泳いで、交尾して、子孫を残してきただけなのです。にもかかわらず、周りが勝手に「まぐろは美味しい!まぐろはヘルシー!」などと騒ぎ出しただけなのです。
これと似たような現象がないかと思っていろいろと考えてみたのですが、また平成維震軍のことを書きそうになってしまったので、慌てて筆を折りました。いくらなんでも、平成維震軍に頼りすぎです。
この本に「困ったら平成維震軍を」と書かれています。しかし、時代はすでに平成ではなく令和となっています。万保ではありません、令和です。実はプロレス界ではすでに令和維新軍が誕生しているのですが、平成維震軍のような味わいはまだまだ感じられません。プロレスというのは強さだけではなく、生き様も魅力のひとつなのです。
そして、突然ですがこんな歌を聴いています。
歌詞がすごいです。「ゴゴゴー」はじまる歌です。ザ・スパイダーズが歌っていたものを吉幾三がカヴァーしたものです。カラオケで歌いましょう。合掌。