ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

メニューの功罪

レストランに入ると、コックさんがやってきて「こちらがメニューになります。」と差し出してくる。そしてメニューの中から食べるものを選ぶのが我々の成すべきことであり、メニューを無視して裸踊りをするなどしようものなら、警察をよばれるのだ。だから、私たちはおとなしくメニューの中から食べるものを選ばねばならない。イタリアンの店に入ったら、メニューはだいたいこんな感じである。

スパゲテーィ 1,800円
ピッツア 1,600円
アラビアン 4,000円
ワイン 時価

「私はうどんが食べたいんじゃ!」とインド人が叫んだとしても、それは許されることではなく、イタリアン人シェフが「ほんなら、インド屋に行けや!」と中華鍋を持って大騒ぎとなること請け合いである。近くを通りがかった寿司職人が「何を喧嘩してまんねん。ワシが寿司握ったるから仲良くせえや。」と仲裁を申し出るも、イタリアンの店には酢飯がない。「酢飯もないイタリアンがどこにあるねん!」と寿司職人が激怒すると、イタリアンの店主はついに店に火を放つのであった。

この写真はこの前、お散歩をしていた時に撮影したもので、道の向こうにあべのハルカスが見えるので撮りました。だからどうしたと言われるとどうもこうもないのですが、とにかくあべのハルカスが向こうに見えるけれど、一方通行で車はあべのハルカスに向かって走ることができないという心理的なプレッシャーを感じていただければ、この写真を撮った意義があるというものである。

それでは、話を戻そう。

メニューに書いてあることだけが全てではない。

教科書に書いてあることだけが全てではない。

一見、同じようなことを書いているようで、実は全然違うことが書いてあるのであるが、だからといって、教科書もメニューも同じといえば同じだし、違うといえば違うし、メニューに書いてない料理を注文することもないことはない。それはもう、その店の常連さんということでおわり。合掌。