ぐわぐわ団

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脱脱炭素

これではいけない。世の中、老いも若きも口を開けば「脱炭素、脱炭素」と、お題目か何かのように唱えている。ニュースを見ていたら「CCUS」という、これまたちんぷんかんぷんな事を言い出していて、何のことかと思ったら、

建設キャリアアップシステム(Construction Career Up System, 略称CCUS)とは、建設業に関わる技能者の資格・社会保険加入状況・現場の就業履歴などを登録・蓄積し、技能者の適正な評価や建設事業者の業務負担軽減に役立てるための仕組みのことで、国土交通省が推進しています。

ではなく、”Carbon dioxide Capture,Utilization and Storage"、つまり二酸化炭素を回収して利用したり貯蔵したりする技術のことを"CCUS"と言うそうです。

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これは本当に由々しき事態で、かたや建設キャリアアップシステムのことを話しているというのに、聞き手が二酸化炭素の回収、利用、貯蔵の話として聞いていて、なんとなく話が食い違っていて「なんだか会話が噛み合ってないなぁ」ということになってしまい、実る恋も実らなくなってしまうではありませんか。

「僕はCCUSで立派になりたいんだ!」

「まぁ、それは素敵ね!」

「いつかきっとあべのハルカスみたいなビルを建てるんだ!」

「あら、あべのハルカスに二酸化炭素を貯蔵するようなところがあったかしら?」

「え?」

「え?」

入り口のテンキーで暗証番号を押さないと入れないような焼肉屋さんでしっぽりと愛のあふれる会話をしているというのに、CCUSのせいで台無しになってしまいます。 プロポーズのために用意しておいた8℃の指輪も「こんなものは二酸化炭素を出すからダメだ!」と激オコでプロポーズ大作戦大失敗みたいなことにもなりかねません。

もう十分でしょう。このような危険性がある以上、脱炭素からの脱却、すなわち脱脱炭素が必要なのです。いちいち「袋いらないです」って言うの、やっぱり面倒なんです。合掌。