脱炭素だか、カーボンニュートラルだか知りませんが、とにかく炭素を減らそうという活動が熱を帯びております。2050年にはカーボンフリー、二酸化炭素排出量ゼロを目指すということですから、今から呼吸をできるだけ長く止めておく練習をしなければなりません。うっかり息を吐いたらカーボン警察から「お前、二酸化炭素を吐いたな!」とボロカスにSNSで叩かれるのです。大変な世の中になりそうですが、そういう流れなのですから仕方がありません。
そこで、ぐわぐわ団としては脱炭素なんてやんぴにして、とりあえず脱炭疽にしれっと漢字を間違えて、間違えたままで突き進んでしまえばよいのではないかと提案したいと思います。
炭疽というのは炭疽菌をもとに発症する病気のことで、とにかくめちょんこヤバい病気です。
厚生労働省のサイトにも書かれていますが、生物兵器テロに使われるようなもので、治療をしなければ致死率が90%という、新型コロナウイルスなんてへにょーんなぐらいにヤバいのです。ありがたいことに、感染が広まるなんてことは起きていませんが、脱炭疽はしておくべきではないでしょうか。
天然痘もなんとか脱天然痘ができたのですし、脱炭疽もできないことはありません。というか、脱炭素に比べたら簡単ですし、目標に向かって頑張るのも簡単です。
人間というのはあまりにも高い目標を目の前にするとやる気を失うものです。脱炭素ということで呼吸を止める練習をするといっても限度があります。ずっと息を止めることができるときは死ぬときです。しかし、遺体を燃やせば二酸化炭素が出てしまうので死ぬこともできないのです。つまり、めちょんこめっちょこハードルが高すぎて、実際にはハードルの下をくぐり抜けるしかありません。
一方、脱炭疽であればそんなに難しい目標ではないので、日本国民一丸となって「脱炭疽に取り組むぞ!」と一致団結しやすいのではないでしょうか。頑張りましょう。合掌。