私のネタ帳にずーっと「釈迦に賛美歌」と書いてあって、鬱陶しいので賛美歌について書くことにします。
でも「釈迦に賛美歌」の話をする前に、「釈迦に説法」ということわざに関して。仏教の開祖に対して仏教を教えるということから、その道を極めた人に対して知ったかぶって「お前にええこと教えちゃる」と言い出すような愚かな行為を戒める意味合いがあります。船場吉兆の社長に対して、女将が「頭が真っ白になって……」と囁いたことなど、まさに「釈迦に説法」であると言えます。日本ボクシング協会の山根会長に、美味しいぶどうの見分け方やめだま焼きの焼き方を教えるなんてのも同様に「釈迦に説法」と言えます。
このように、世の中には「釈迦に説法」が溢れかえっているのです。テレビをつけたらコメンテーターや文化人が「日本の経済環境は……」「イギリスのEU離脱は……」と何かと色々言っていますが、あんなものは全て「釈迦に説法」なのです。わかっていることをわざわざ偉そうに。あいつらは何様のつもりだ！と怒りに震え、テレビのコメンテーターや文化人に鉄槌を下す展開にしようと思ったのですが、そうなると私が釈迦でなければ話のつじつまが合わなくなります。
思いつきで適当に文章を書くというのは、ものすごく危険なことです。もう少しで私自身が釈迦になるところでした。
話がどっか行ってしまったので元に戻しますが、私のネタ帳にずーっと「釈迦に賛美歌」と書いてあって、鬱陶しかったのです。たぶん、ちょっとおもしろいやんと思ったのでしょう、メモをした時の私は。
しかし、釈迦に賛美歌を歌ったところで、お釈迦様は「素晴らしい歌ですね。でも、華原朋美の1stアルバム『LOVE BRACE』の2曲目「Just a Real Love Night」のほうがもっと素晴らしいですよ。」と言われると思います。
上の記事を書いたのは２年前なのですが、ちっともテイストが変わっていないところが驚きです。それはそうとして、この華原朋美の1stアルバム『LOVE BRACE』の2曲目「Just a Real Love Night」は小室サウンドの濃縮ウランみたいなもので、とにかく素晴らしい歌ですから、お聴きなさいな。合掌。
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