「おしりの穴がかゆ〜い」と女の人が叫ぶテレビCMがあります。小林製薬の『オシリア』という薬のCMなのですが、初めて目にした時は本当にびっくりしました。おしりの穴がかゆいというありえないことに対して、薬があるということに。
ここから先はバカバカしい話ですので、肩の力を抜いて、ゆったりとお読みください。
読んでもない本ですが、こんな本があります。こんな本があるということは、逆に考えると、ドーナツの穴だけ残して食べることがめちょんこむずかしいということなのです。なぜかというと、ドーナツに限らず、穴というのは基本的に「無」だからです。落とし穴も周りに地面があって、その場所だけ「無」があるから落とし穴になるのであって、宇宙空間で落とし穴を作れと言われたら「無理です」と答えるしかありません。穴というのは存在せず、周りに物質なり固体なりがあるから存在するのです。昔、中国の賢い人が似たようなことを言っていた気がするのですが、すっかり忘れてしまいました。
さて、話を戻しましょう。
「おしりの穴がかゆ〜い」に対して効果のある薬ということですが、先ほども申し上げたとおり、穴というのは無なのです。存在しません。存在しないにもかかわらず、かゆみがあるというのがおかしい。無であるにも関わらず、かゆみだけが存在する。そんなことはありえません。幻覚としか考えられないのです。にも関わらず、そんな幻覚に対して効果のある薬があるという不思議。プラセボ効果?と思いきや、きちんとした薬です。
実に興味深い。
どういう作用をして、どういうふうに効くのか、気になって眠ることもできません。もちろん大嘘です。眠くて眠くて仕方がありません。家に帰ったらとにかく眠たいので、最近はとにかくごろごろしていることが多いです。
それはそうと、小林製薬のサイトに行ってきちんと調べてみると「肛門のぶり返すかゆみ・痛みに」と書かれてありました。ならば納得できます。合掌。