ぐわぐわ団

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『麒麟がくる』が終わってしまった

毎週日曜日にめちょんこ楽しみにしていたNHK大河ドラマ『麒麟がくる』が終わってしまいました。思うところはいろいろありますが、とてもよいドラマでした。

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緒方直人が信長の『信長 KING OF ZIPANGU』でマイケル富岡が演じた明智光秀は、不眠症を治すために本能寺の変に踏み切ったという、なんとなくどころかかなりのもんにょり本能寺の変だったのですが、今回の長谷川博己の明智光秀はしっかりとした本能寺の変を見せてくれたのでとてもよろしかったです。

それよりも坂東玉三郎が演じた帝が素晴らしかったのです。あまりに素晴らし過ぎて、ぐわぐわ団において帝のモノマネが一時大流行。「信長はどうか?」というセリフを真似るだけでふたりしてひいひい言って笑い転げていました。実際の帝は見たことがありませんが、たぶん間違いなくあんな感じであったのであろうという説得力が坂東玉三郎にはありました。帝を演じさせたら坂東玉三郎しかいないのではないかと思うぐらいの帝っぷりだったのです。

一人称が「朕」だし、お歯黒をしているし、話し方は実にゆっくりで、何とも帝っぽい。いや、実際の帝は見たことがありませんし、お会いしたこともありませんし、もしかしたら一人称は「オレ様」だった可能性もありますし、お歯黒なんてしておらず歯周病に悩んでいた可能性もありますし、もしかしたらめちょんこ早口でまくし立てる話し方だったかもしれません。それは当時の人がみんな死んでしまっているのでわかりませんが、可能性はゼロではありません。しかしながら、坂東玉三郎の帝っぷりは帝以外の何者でもないのです。もはや、帝ですと言われたら「そうですね!」としか言えない説得力。これこそが演技力というものです。

それを言うなら『信長 KING OF ZIPANGU』で平幹二朗が演じた加納随天という実在しない祈祷師もものすごかったのですが、加納随天について語り出すと1時間半でも2時間でも語ってしまいますので今回はここまで。合掌。