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本能寺でよかった

大河ドラマ『麒麟がくる』がそこそこおもしろくてによによしています。ただし、ネタバレ覚悟で書いてしまいますが、最後は主人公の明智光秀が織田信長を本能寺で討ったものの、萬平さんは「中国大返し」でめちょんこ早く京都に戻ってきた豊臣秀吉にやられてしまうのです。もしかしたら、討たれたふりをしただけで「実は明智光秀は生きているのです……ほら、あなたの後ろに!」みたいなおちゃらけたことをする可能性もなくはないですが、おそらくないです。残念なことです。

それはそれとして、織田信長が討たれた場所が本能寺だったので「本能寺の変」になったわけですが、本能寺でよかったと思うのです。なんとなく、しっくりくるじゃないですか、本能寺の変。

信長が泊まっていたのが、仮にホテルニューアワジだったとしたら「ホテルニューアワジの変」になるのです。関西に住んでいる人は、あの節回しで「ホテルニュ〜ウア〜ワ〜ジ〜の変」と言わざるを得ないのです。関西に住んでいると、関西電気保安協会をきちんと発音できないのと同じ理由です。

ホテルニューアワジは淡路島ですから少し現実味がありませんが、京都の高級ホテルである、ザ・リッツ・カールトン京都に泊まっていたとしたら、「ザ・リッツ・カールトン京都の変」になっていたのです。言いにくいうえに、歴史の評価が「信長、ええとこ泊まりやがって。バチが当たったんや。明智光秀はエラい!」となっていた可能性もなくはないのです。諸國大名も「信長はザ・リッツ・カールトン京都に泊まっていたんやて!そら、贅沢すぎますわ。明智光秀が討ったのもわからんでもないな。明智に味方しよ。」となって一致団結、豊臣秀吉が返り討ちにあっていた可能性もないことはないのです。

本能寺でよかった。

しかし、本音を言うと、今はもうありませんが、吉本芸人御用達であった桜宮のラブホテル「吉田御殿」に泊まっていて欲しかった。そうすれば「本能寺の変」は「吉田御殿の変」になっていたのです。今はもうマンションになっていますが、吉田御殿の名前を歴史に残すチャンスだったのです。つくづく信長には失望しました。合掌。