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読んで損する楽しいブログ

『耳鼻削ぎの日本史』を読みました

先日、何かの記事で『耳鼻削ぎの日本史』という本がありますよ〜と紹介したものの、紹介しただけで買ってもいないし読んでもいないという無責任極まりないことをしでかしていたので、ここはひとつ立派な社会人として責任感のあるところをアッピールしておかねばなるまいという思いから、Kindleで買って読んでみたのです。

結論から言うと、めちょんこおもしろかったです。

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別にグロいわけじゃありません。いや、耳鼻削ぎのシーンを想像したらグロいのかもしれませんが、そういうグロ描写があるわけではなく、いろんな文献から耳鼻削ぎの事例を引っ張り出してきて、こんなことがあった、あんなことがあったと淡々と、しかしながら熱く書かれているのです。

もともとは女性や僧侶などが悪いことをしたとき、死罪となるべきところを鼻を削いでおしまいにするというところから始まったようで、時代が経つにつれてだんだん見せしめみたいなことになり、江戸時代になって徐々に下火になっていったものの、会津藩なんかでは結構長く残っていたとか、他には各地に耳塚があるけれど、どうも本当に朝鮮出兵の時に持ってきた耳を供養しているのかというと怪しいぞという話だとか、とにかく資料を片っ端から集めて、きっちりと調べて、丁寧に耳鼻削ぎを説明している本です。

読んだら「これが物事をきちんと調べて本にするということか!」と感動すること間違いなしで、なおかつめっちょこ頭が良くなったような気がします。

とはいえ、合コンで頭の良さをひけらかすために「日本の耳鼻削ぎは……」と語ったところで99%の確率でドン引きされると思いますし、耳鼻削ぎに興味がある人ならこの本を読んでいるはずですから「ああ、元ネタはあの『耳鼻削ぎの日本史』か……」ということで、これまたドン引きされてしまうことでしょう。モテたいなら読みましょうと書こうと思ったのですが、よくよく考えたらモテるわけがありません。でも、おもしろかったです。合掌。