ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

富岳がもたらした大罪

例のウイルスがどのようにして感染するかを調べるため、やったらめったらスーパーコンピュータ「富岳」が多用され、シミュレーションの計算をさせられています。その結果、しゃべるだけでも飛沫がそこらじゅうに飛ぶことがわかり、向かいの席の人よりも隣の席の人のほうに飛沫が飛ぶとか、いろいろとわかってきました。マスクをすると、その飛沫がかなり抑えられるということも合わせてわかってきました。

f:id:make_usagi:20210703124534j:plain

さて、私たちはよく「言葉」に騙されます。「いじめ」なんて言いますが、あれは暴行や傷害ですし、「万引き」なんてのも「窃盗」ですし、スーパーで売られている「ししゃも」のほとんどは「カペリン」です。「飛沫」もぶっちゃけ言うと「つば」であり、「唾液」です。

そして、つばを相手に吐きかける行為はだいたい相手を挑発するような行為です。映画なんかで相手をボッコボコにした挙句、つばを吐きかけ「けっ!」と言って去っていくなんてのは、相手を徹底的に見下した行為です。

「天に向かって唾を吐く」という言い回しからも、唾を吐くということが悪いことであると容易に理解できます。

《上を向いてつばを吐くと、それがそのまま自分の顔に落ちてくるところから》人に害を与えようとして、かえって自分に災いを招くことのたとえ。 天を仰いでつばきする。 天につばする。

 さて、相手につばを吐きかけることが相手を挑発したりする悪い行為であることは明らかになったかと思います。では、普通に誰かと面と向かって話をするとどうなるでしょう。今までは全く意識していませんでしたが、スーパーコンピュータ「富岳」が、シミュレーションしてくれたおかげで、めちょんこつばを吐きかけていることがわかってしまいました。目には見えていませんが、つばを相手にぶっかけているようなものです。

近い将来、みんながワクチン接種して、例のウイルスもこの世からなくなって、マスクをしなくてもよい世の中になったとしましょう。しかし、マスクをしていないと、相手につばを吐きかけているわけですから、相手に対して失礼だみたいなことになってしまわないかと心配でならないのです。特に、素性の知れないマナー講師みたいな人が「相手に飛沫を飛ばさないためにもマスクをするのがマナーです」みたいなことを言い出しかねません。おそろしいことです。とりあえず、上のイラストは勢いで描いてしましましたが、ちっともかわいくないのでもんにょりしてます。合掌。