総理大臣が何を思ったのか「卒業式においては、マスクを外すことを基本とする」と言い出して教育現場とプロレス現場はどうしたらよいのだと紛糾しています。
特にマスクマンにとってマスクを外すことはそう易々と受け入れることはできないでしょう。スーパー・ストロング・マシンであれば平田淳嗣なのでマスクを外すことにそんなに問題はないと思うのですが、全てのマスクマンが藤波辰巳に「オマエ、平田だろ!」と正体をバラされているわけではありません。マスクと髪の毛を賭けて闘うなんてデスマッチもあるぐらい、マスクというのはマスクマンにとって生命線なのです。
そんなマスクを総理大臣だからといって簡単に「卒業式だから外せ」と言うのは傍若無人が過ぎるのではないでしょうか。
実は教育現場とプロレス現場だけではなく、ホラー現場でも大きな問題になっています。特に困っているのが口裂け女です。普段はマスクをしているからこそ、いざというときにマスクを外して相手を驚かすことができるというのに、卒業式だからという理由でマスクを外さねばならなくなったら、タイミングがいくらなんでも微妙でもんにょりです。「ワタシ、キレイ?」と聞いてからマスクを外すのが口裂け女ですが、卒業式で「ワタシ、キレイ?」なんて言おうもんなら先生から「そこ!静かにしなさい!」と怒られてしまいます。一番怖がらせるべきタイミングで外すことができない以上、口裂け女はめちょんこ困っているはずです。
また、完璧超人ネプチューンマンも困るはずです。マスク狩りができなくなるからです。自分自身もマスクをかぶっていますし、本来は狩るべきマスクを自主的に外されてしまったら、なんかもんにょりじゃないですか。相手が嫌がっているところを無理やりひっぺがして狩るからかっちょいいのであって、相手が外して横に置いているマスクを狩るって、やってることはコソ泥と一緒です。完璧超人がコソ泥みたいな真似をするのは実に嘆かわしい。
基本的に「自己責任」って言われて、自分が判断しないといけないのがめちょんこイヤなのが日本人です。「卒業式はマスクを外さないと懲役3年」ぐらいぐいぐいいかないとたぶん前には進みませんが進みたくもありません。合掌。