パン屋さんに行ったときの話です。
そのパン屋さんはたくさんのお客さんがいて、レジも4台ほどあるのですが、奥行きがあまりないのでフォーク式ではなく、それぞれのレジに列を作って並ぶことになっています。
<フォーク式>
○はレジ打ちの人、●はお客さん
レジ ○ ● ↓並ぶ
レジ ○ ● ‖●●●●●●
レジ ○ ● ↑空いたレジに行く
レジ ○ ●
<今回のお店>
レジ ○ ● ‖●●●●
レジ ○ ● ‖●●●●
レジ ○ ● ‖●●●●
レジ ○ ● ‖●●●●
無理やり記号を使って表現してみましたが、ご理解頂ければ幸いです。
このお店の並び方だと、レジの人が新人さんだったり、お客さんが突然「どういうこっちゃ!」と叫び出したりすると、後から別のレジに並んだ人のほうが早く会計を済ますことができたりして、ちょっぴり不公平感があるのです。
さて、今回は私の前のおばちゃんが突然「フランスパンを切ってくださる?」と店員さんに言い出したもんだからさぁ大変。そんなサービスあるのか?と思っていたら、どうもフランスパンをご希望の厚さに切るサービスがあるっぽいのです。
そして、レジ打ちをしていた店員さんはフランスパンを持ってうやうやしく店の奥の方に歩いていき、フランスパン切断機で3センチぐらいの厚さに切りはじめました。もちろん、その間はレジが進みません。となりの人は早々に私を追い抜き、会計を始めています。
確かに、パンを切るのは難しいのです。普通の包丁で切ろうとしても、なかなか思ったようには切れません。日本刀を使って居合斬りでもできるのであれば何てことはないのでしょうが、そうでなければ大変です。パン切り包丁というパンを切るための包丁があれば簡単に切ることができるのですが、そんな包丁を持っている人はそんなに多くないのではないかと思います。ちなみに、私は持っています。
レジ打ちをしていた店員さんもフランスパンを切って欲しいと頼まれることは少ないのか、ドギマギしていましたし、どんどん私の横の列は会計をすませて立ち去っていきます。私はなぜ、おばちゃんの「フランスパンを切ってくださる?」に負けたのでしょう。釈然としません。パン切り包丁なんてそんなに高くないから買えや!と心の中で叫んでしまいましたが、きっと神様はゆるしてくれることでしょう。合掌。