オフィスラブに関しては賛否両論あるかと思います。仕事場に愛は必要だという方もいれば、仕事場に愛は不要がという方もいらっしゃいます。オフィスラブのある職場では生産性が上がるという研究もあれば、オフィスラブがある職場では生産性が下がるという研究もあります。たぶんあります、知らんけど。
私自身としては、オフィスラブには寛容なほうではないかと思います。オフィスを愛するということは、設備を丁寧に使うことにつながります。掃除もきちんとするようになりますし、整理整頓にもつながります。雑然としているオフィスを見て「これではいけない」と思い、片付けをはじめるぐらいのほうが、オフィスにとってはよいことでしょう。それが愛であれば尚更です。社員がオフィスを愛するのは、経営者にとって願ったり叶ったりなのです。
一方でオフィスラブも度がすぎてしまうと大変です。もっとオフィスを素晴らしいものにしたい。オフィスをもっともっと愛でいっぱいにしたい。そういう社員の声に乗っかり、経営者もついつい見栄を張って自社ビルなんかを建てようもんなら、後に残るのは膨大な維持管理コストです。もちろん、自社ビルそのものは利益を出すものではありませんし、おそらく建てるときに全て手許資金からなんてこともないでしょうから、借入金もどっかんと増えてしまい、利息の支払いも負担となってくるでしょう。
そもそも、自社ビルというのは建設しておしまいではありません。先ほども申し上げたとおり、維持管理には費用がかかります。固定資産税もかかります。特に、維持管理というのはめちょんこ大変で、建設費用だけ見積もりしておいて、後のことを考えていないと大変なことになります。
ぶっちゃけ、10億円で自社ビルを建てたら、20年間維持するためにはさらに10億円が必要だ、ぐらいの感覚を持っていないといけないのです。
オフィスラブも良し悪しです。適度にオフィスラブするぐらいにとどめておいたほうが無難でしょう。ぐわぐわ団も自団ビルを建てたい。合掌。
