政府は、高速増殖炉もんじゅについて、年内までに廃炉を含めた抜本的な見直しを行うとのことです。今まで、一兆円近い事業費を投入しながらも運転実績がほとんどなく、維持費だけで年200億円、耐震対策等を行ったうえで事業を継続するにも数千億円、廃炉にするには3,000億円と、何をするにしても巨額の費用が必要となっています。
もともとは、使った以上の燃料を生み出すことのできる「夢の原子炉」として期待されていただけに、これから先、高速増殖炉もんじゅをどうするかは、政府だけでなく、我々国民がひとりひとりしっかりと考えなければならない問題なのではないかと思うのです。
というわけで、ぐわぐわ団でも知恵を出すことにしました。「三人寄ればもんじゅの知恵」と言います。三人寄れば素晴らしい知恵を出すことができたのですが、残念ながらぐわぐわ団は、まけもけさんとごみちゃんの二人しかいません。ですので、ここから先は二人で出した残念な知恵となります。ご了承ください。
まず、気になったのがもんじゅの植木です。もんじゅを真上から撮影した写真に、アルファベットで「MONJU」と刈られた植木がありました。めっちょこきっちり刈り込まれていて、はっきりと「MONJU」と読み取ることができます。実に職人技です。
とはいえ、こんなことをしているから、維持費がかかるのです。年間200億円の維持費のうち、この植木の維持費に199億円は使われているのではないかと勘ぐってしまうぐらいの出来の良さなのです。
グーグルマップで実際の「MONJU」をごらんください。きっちりと刈り込まれています。これぞ、職人技です。素晴らしいことです。
さて、植木の話ばかりしていても仕方ありません。もんじゅそのものも忘れてはいけません。まず、もんじゅは高速増殖炉だから問題が起こるのです。高速、つまり速いから大変なのです。速いから焦る、失敗する、よくあることです。回転寿しのレーンがものすごい速さでぐるんぐるん回っていたら、焦って、お寿司を取るのに失敗するでしょう。それと同じことです。この際、高速増殖炉から低速増殖炉に、大胆に路線変更してみてはいかがでしょうか。「ていそくぞうしょくろもんじゅ」早口言葉みたいです。もちろん、低俗増殖炉もんじゅという路線も考えられます。放っておいたらどんどん下ネタが増えていくので、今まで以上の厳重な管理体制が必要となります。低俗な下ネタが漏れだした!なんてことは、お上品な我々にとっては一大事です。ちんちん放り出すぐらいならかわいいのですが、もんじゅの真の力というのはそんなものじゃないでしょう。
……なにぶん、二人しかいませんので、残念な知恵しかご提供することができなかったことを深くお詫びいたします。合掌。