選挙です。各党がこぞって「分配だ！分配だ！」と騒いでいましたが、集めたお金を分けたところで平等になるわけでもなく、もらえなかった人はもらえた人に妬みや嫉みで精神的な格差は広がるばかり。大企業だから、資産家だからというだけでお金をふんだくってよい道理はありません。分配ではダメなのです。成長をしなくてはなりません。
私たちはぐんぐん成長して、身長が10メートルになるべきなのです。身長が10メートルもあるのですから、たくさん食べなければいけません。まず飲食業が儲かります。スーパーマーケットなんかも儲かります。米が余ってどうしようと嘆いている農家の方も大喜びでしょう。
家も狭くなるので建て替えが必要になります。電車やバス、車なんかも10メートルの人を乗せるには小さ過ぎますから、全部総取っ替えになるはずです。インフラがとにかく全部取っ替えなければならなくなるので、建築や土木の会社なんてのもめちょんこ儲かります。
もちろん、10メートルの人間ですから、力もそこそこ強くなるはずです。ジャイアント馬場やアンドレ・ザ・ジャイアントが2メートル超でめちょんこ強かった以上、身長が10メートルになったらものすごくものすごいはずです。力仕事はバリバリできますし、プロレスなんかめちょんこ迫力がありますから、プロレスブームも再燃です。
国内の需要がものすごいことになり、人間も10メートルの身体を使ってバリバリ働くのですから、所得倍増計画どころか、所得十倍増計画でもよいぐらいです。インバウンドが減ってどうしようなんて悩む必要はありません。
身長が高くなる以上、顔の面積も広がりますから、化粧品メーカーもなんじゃかんじゃと消費量が増えてうはうはでしょう。ファンデーションはでっかいゴーフルの缶ぐらいの缶に入って売られるはずです。それをざぶとんみたいなパフでばっふばふするのですから、ものすごい消費量です。日本の景気はうなぎのぼりです。
というわけで、分配ではなく成長を目指すべきなのです。頑張りましょう。合掌。
