ケーブルテレビのどっかのチャンネルで『オテサーネク』をやってました。
それを録画していたので、ちょっと最初のほうだけ見てみようかと流し始めたのが間違い。相方とふたりでキャーキャー言いながら、気がついたら最後まで観てしまいました。
とにかくヘンテコな映画です。出てくる料理がとにかく不味そうだし、ぴちゃぴちゃ音を立てて食べるし、木の切り株が怪物になって人間を食べまくるというグロテスクな話で、しかも役所の福祉担当の人が食べられるシーンは本当にすりガラスの扉1枚を通しているにもかかわらず、びっくりするほど残酷で楽しいのです。グロテスクと言っても、骨だけになったねこちゃんとか、人間とか、そういうのが後でごろんと転がっているだけで、ただただグロテスクというよりシュールな雰囲気が楽しいのです。
とにかく狂気が狂気をよび、上の画像で目玉焼きを舐めている子がマセガキでこれまたすげぇ性悪で、じいさんを色仕掛けで怪物のところに引き寄せるシーンは「うわー……」って感じがすごいです。
とにかく、なかなか観る機会はないと思いますが、チャンスがあれば観て……とオススメはあまりしませんが、観るのも悪くはないかもしれません。
かくいう我々ぐわぐわ団は、映画館で1回、わざわざツタヤでDVDを借りてきて1回、そして今回録画できたのをなんとなく見始めて1回、合計3回も観ているのです。『オテサーネク』を人生において3回も観るとか、日本でそんな人はよほど酔狂な人ではないかと思うのです。『天空の城ラピュタ』を何回も何回も、それこそBlu-rayが擦り切れるまで観るなんてのは理解できます。『風の谷のナウシカ』を金ローで放映されるたびに観るなんてのも理解できます。実際、私はラピュタもナウシカも何回観たかわかりませんが、すごい回数を観ています。しかし、オテサーネク3回もすごい記録だと思っています。なかなか3回も観れるもんではありません。なんだかんだで『オテサーネク』が好きすぎるのでしょう。えらいこっちゃ。合掌。