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大阪と京都と兵庫の関係

関西地方に詳しくない方にはピンとこないかもしれませんが、大阪と京都と兵庫の関係というのはとにかくめちょんこややこしいのです。また、この話の前提として、尼崎は大阪であるということをご承知ください。

まず、京都と大阪は犬猿の仲というぐらいに仲が悪い。そして、兵庫と大阪も同様に仲が悪かったのですが、ついこないだ兵庫県知事が維新の会推薦の知事となり、大阪の軍門にくだりました。しかし、兵庫県全域が大阪の軍門にくだったのかといえばそうでもなく、神戸という全く別の地域が存在するのです。

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神戸の人は兵庫県民という属性を無視して「出身は神戸」と言います。神奈川県と横浜の関係によく似ていると言えばよいでしょうか。とにかく神戸の人に「兵庫県民でしょ?」と聞くと烈火の如く怒り出します。兵庫県民=神戸の人という方程式が成り立たないのです。

京都でも同じようなことがあります。京都市内の御所の周りの人とそれ以外の人で大きな差があります。宇治や八幡なんてところも京都市内の御所の近くの人から言わせると「あんなところは京都やおへん(京都ではない)」と言いますし、日本海側の地域に至っては「あんな田舎で大変どすなぁ」と哀れみの表情を浮かべます。ちなみに、京都の人たちは例え東京から来た人であっても「田舎からようこそおこしやす」と言います。喧嘩を売っているのです。

大阪も地域による格差があり、泉州地域の人たちは摂津と茨城と高槻の位置関係がわかりませんし、池田や川西に至っては兵庫県だと思っています。一方で北摂の人たちは泉州地域の人たちのことを「毎日だんじりを引っ張って走り回っている野蛮人」という認識でいますので、お互いの軋轢たるや相当なものと言えます。

泉州地域内でもややこしい話があって、みんなの大好きな田尻町は北の嘉祥寺はだんじり、南の吉見はやぐらと引っ張るものが違います。てんやわんやです。

兵庫、京都、大阪の地域内でもこんなにやいやいと争いが絶えないというのに、兵庫と京都と大阪それぞれが実は仲が悪いということで、もはや何がなんだかわからないというのが関西地方といえます。

なぜか奈良県はこの輪の中に入りません。鹿に鹿せんべいをあげてニヨニヨしているのです。素晴らしいことだと思います。鹿を大切にしましょう。合掌。