ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

壺売りの話

最近話題になっている霊感商法もそうですが、人の不安を煽って何かを売りつけるのはよくないよね〜と思うのです。

これはめちょんこむずかしい話なので、あんまり踏み込んで書くつもりはありませんが「不安を煽って」というところがそもそも物売りとしてけしからんと思うのです。

「先祖供養をしないから子どもができないんだ!」とか、「亡くなった人が成仏できていないのは信心が足りないからだ!」とか、本当かどうかわからんことでゲシゲシと相手を攻撃して霊験あらたかな壺を買わせようとするのがもんにょり。

プロの物売りなら、そんな不安を煽ることなく、壺がちゃんと水を汲むことができること、漬物を作るのに役にたつこと、梅干しを蓄えておくのにちょうどよいこと、などなど、壺を買うことで得ることができる将来利益をきちんと説明したうえで、原価以上の価値をつけて売るべきなのです。ご先祖様がどうのこうのとかそういうはっきりしないことで価値をつけようとすることが物売りとして実に嘆かわしい。

キラキラの海とイルカの版画なんて飾っておけば家がゴージャスに見えるという付加価値があるからこそ売れるのであって、ご先祖様に成仏してもらうために絵を買えと言っているわけではありません。まぁ、アレはアレで問題がないとはいえないこともないというか、もにょもにょするのでこれ以上言及することは差し控えますが、不安を煽っているわけではないので今の私の話から言うとセーフです。よかったですね。

「病気になったらどうするんですか、今のうちに保険に入っておきましょう」なんてのも不安を煽る話になるので、これまた危険が危ない話になってくるのですが、がん保険に入っていて助かったという人もたくさんいるので、このへんは実に微妙というか、未来に対する考え方の問題と言えなくもないわけで、とても難しい問題です。

ついこの前、超能力者のユリ・ゲラーが例のウイルスのワクチンを打ちながらスプーンをバキッと折っていましたが、ニトリの店員さんが「ユリ・ゲラーがあなたのご自宅に訪問してスプーンを折りにくるかもしれないので今のうちにスプーンを買ってください!」と言って不安を煽ってセールスをするでしょうか。しないですよね。つまりはこういうことなのです。合掌。