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もはや戦後ではない

もはや戦後ではない。

みなさんもよく聞く言葉だと思いますが、もともとは1956年の経済白書の結びに書かれた言葉です。流行語にもなりました。私も事あるごとに「もはや戦後ではない」と口を酸っぱくして言ってきました。なぜ口が酸っぱくなるのかわかりませんが、とにかく道ゆく若者をひっつかまえては「もはや戦後ではない」と言ってきかせておりました。

もはや戦後ではない。

応仁元年から約11年間に及んだ応仁の乱から日本は復興を果たし、1956年にようやく「もはや戦後ではない」と言うことができたのは本当に素晴らしいことです。世の中が混乱していては経済成長はおろか、日々生きていくだけで精一杯です。松井一郎の跡取りを誰にするのかで揉めに揉めて、結局は衆議院議員の馬場伸幸氏が代表になることで落ち着いたわけですが、そこに行き着くまでどれだけたくさんの血が流されたことでしょう。血だけではありません、汗も、涙も、尿も、ありとあらゆる体液が出ちゃう。

もはや戦後ではない。

実に素晴らしいではありませんか。平和だからこそ、この言葉をじっくりと味わうことができるのです。今戦乱の真っ只中であるウクライナも早く「もはや戦後ではない」と言える日が来ることを願うばかりです。破壊は簡単にできても、復興はとても時間がかかります。しかも、どれだけ時間をかけても、人の命は戻りません。破壊はいけないことだと改めて思い知らされる次第です。

スクラップ&ビルドという言葉があります。Wikipediaにはこのように書かれています。

スクラップアンドビルド(英: scrap and build)とは、老朽化して非効率な工場設備や行政機構を廃棄・廃止して、新しい生産施設・行政機構におきかえることによって、生産設備・行政機構の集中化、効率化などを実現すること。この意味で使う場合は和製英語である。 負の乗数効果の影響を受け、加速的に経済収縮を招き経済効果はマイナス面のみ大きい。

つまり、破壊はマイナスなのです。破壊はいけません。がんばりましょう。合掌。