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もはや昭和ではない

おかしい。きちんと調べていないので確証はもてないのですが、どうも「もはや昭和ではない」ようです。

「もはや戦後ではない」と言ったのは戦後10年目の経済白書です。一方で経済黒書では「もはや戦後なう」と書かれており、経済赤書では「もっぱら戦後でハワイ」、経済青書では「モンテ・クリスト・戦後」と書かれていたので、本当はどうなんだ!と国民が大騒ぎしたというのは有名な話です。その結果がオイルショックとタイムショックです。

一方で、私が最近気がついたことが「もはや昭和ではない」ということです。スナックで若い娘に昭和の話をすると驚かれるのです。団地に住むことがステータスだったというと、そんなやつおらへんやろと大木こだま・ひびきの漫才みたいなツッコミが返ってくるのです。団地はものすごくナウかった。最新設備が整っており、プロパンガスではなく都市ガスが使えて、ダストシュートでごみ捨てもラクラク、なんといっても水洗便所という時点で多くの人から羨ましがられたのです。

今はタワーマンションがステータスであると言います。タワーマンションというのはみなさんはご存知ないかもしれませんが、高さ60メートル、20階建以上の集合住宅のことを指します。しかし、高さが60メートルともなると水道は使えません。電気も自家発電で、インターネットはISDNが使えたらラッキーぐらいのレベルです。当然、水道が使えない以上、お便所はボットン便所、もしくはおまるを使うことになります。平安時代はおまるが置いてあって、服の中におまるを差し入れて用を足していました。似たようなことが現代社会でも行われているのですが、これはタワーマンションに住んでいない人はわからないことでしょう。そして、そんな不便さをタワーマンションの住人たちは隠しています。当然でしょう、タワーマンションの価値が下がるからです。みんながうらやましがるように仕向けて高値で売ろうという魂胆です。

もはや昭和ではありません。平安時代なのです。何がなんだかわかりませんが、気にしてはいけません。合掌。