ぐわぐわ団

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仮の話をしても仕方がない

お役所仕事みたいなことをしている時、誰かに「書類がないからもらってきてね」とお願いするとします。そんな時に「もし書類がなかったらどうしましょう?」と聞いてくる人が一定数いるのですが、ぶっちゃけこっちはお役所仕事なので、書類がある前提で話をしているのです。「なかったらどうしよう」なんて聞かれても「知らんがな」と答えるしかありません。

例え話をしましょう。マクドナルドでハンバーガーを買うときに「もしハンバーガーがなかったらどうしよう……」と心配する人はいるでしょうか。「ハンバーガーは売り切れです」と店員さんに言われた時にどうすべきか徹底的にシミュレーションする必要はあるでしょうか。ハンバーガーがなかった時の対策をしっかりと練る必要があるでしょうか。ハンバーガーが売り切れであった場合にチーズバーガーにすればいいと思うが、ハンバーガーが売り切れである以上チーズバーガーも売り切れである可能性を考えねばならないと危機感をもって臨まねばならないのでしょうか。

「書類がないからもらってきてね」に対して「もし書類がなかったらどうしましょう」と聞かれるのは「マクドナルドでハンバーガーを買ってきてね」に対して「もしハンバーガーが売り切れていたらどうしましょう」と同じと考えてもらいたいのです。マクドナルドでわかりにくければ「市役所に行って住民票の写しをもらってきてね」と同じ意味と考えていただいても結構です。

ただ、「市役所に行って住民票をもらってきてね」と私が言った場合は、時と場合によっては私の落ち度となる可能性があります。住民票の原本は市役所にあって持ち出せないためです。住民票の原本を持ち出すことは、たとえ和泉元彌でもできないのです。ですから、私は「住民票の写しをもらってきてね」と言わねばなりません。本当に住民票を持ってこられたら、それはそれで大問題になるからです。まぁ、本音を言うなら、そんなのある程度は忖度して住民票の写しをもらってきてくれと思わずにはいられません。自分勝手なものです。合掌。