みなさん、何か勘違いをされていらっしゃいませんでしょうか。
シュークリームって聞くと、小麦粉を焼いたモノの中にクリームをぶち込んだお菓子を思い浮かべる人がいるかもしれません。それはある意味正しいことです。次第点をあげましょう。
しかし、シュークリームというのは靴のクリームのことでもあるのです。靴は英語で「シューズ」と言うでしょう。あれは靴というのは基本ふたつひと組で使うことから複数形の「シューズ」なのであって、本来は「シュー」です。そして、シューに塗りたくるクリームこそ、シュークリームです。
つまり、「シュークリームを買ってきて」と召使いにお願いすると、お菓子を買ってきてくれることもあれば、靴のクリームを買ってくる可能性もあるということです。これは大変恐ろしいことです。あなたがお菓子のシュークリームを食べないと死ぬことになってしまい、召使いに急いでシュークリームを買ってくるよう命じたところで、召使いが「ご主人様は靴を綺麗にしたいのだ」と思い込んで、東京靴流通センターやら、靴のチヨダで靴のクリームを買ってくる可能性がないこともないのです。そして、シュークリームを食べないと死ぬあなたは荼毘に付されるわけです。
召使いに恨まれていると、わざと違うシュークリームを買ってこられるかもしれません。ご主人様はお菓子のシュークリームを食べないと死ぬ病だとわかっているのに、シュープラザでシュークリームを買ってくるかもしれないのです。そうなると大変です。あなたは靴用クリームをちゅーちゅー吸わねば死んでしまってご臨終です。あんなもの、美味しいわけがありません。甘くて美味しいシュークリームを食べたかったというのに、口の中が真っ黒になってしまう変な味のするシュークリームをちゅーちゅー吸わねばならないのです。そして、あなたを恨んでいる召使いは、あなたがシュークリームをちゅうちゅう吸っている様子をひっそりこっそり見つめながらニヨニヨしているのです。
人の恨みを買ってはいけません。召使いには十分な賃金と福利厚生、そして残業のない快適な職場環境を与えましょう。きちんと有給休暇も取得させましょう。合掌。
