先日はカステラの起源がカスティラというフランスのお菓子であるというでまかせを吹聴してしまいました。これが世に言うフェイスブックではなくフェイクニュースという奴です。みなさん、どうぞお気をつけください。もしかして、知人友人他人凡人各方面に「カステラってのはカスティラというフランスのお菓子が起源なんだぜ!うずらの卵を使わないと本当にカスティラとは言えないんだ」と言ってしまった方、ご愁傷様でございます。嘘つきの烙印を押されてしまったことでしょう。ぐわぐわ団に書いてあったんだ!と言い訳したところで、あんなフェイクメディアを信じるほうが悪いと言われてしまうかもしれません。重ね重ね申し訳ありませんでした。
さて、カステラの起源については諸説あるのですが、カスティラというフランスのお菓子でないことだけは先日ぐわぐわ団で書かれたことによって証明されております。ぐわぐわ団がカステラの起源はフランスのカスティラだと書いた以上、それは100%ウソということになります。本当はカステラというのは和菓子です。ポルトガルの南蛮菓子をもとにして、日本で独自に発展を遂げた和菓子なのです。しかも、ポルトガルには今の日本で食べられているようなふんわりとした甘くてやわらかいカステラのようなお菓子はありません。南蛮菓子をもとにして作られたというわりに、ポルトガルでは見る影もないのです。
カステラを漢字で書くと、家主貞良、もしくは加須底羅という漢字で表記されたりもします。明らかに当て字ではありますが、漢字表記があることからも和菓子であるということの証明になるのではないでしょうか。
そして、カステラの話からは少しそれますが、羊羹ってあるじゃないですか。あんこを寒天で固めて箱型にした和菓子ですが、あれはもともと羊の肉を使っていたから羊羹という漢字が使われているのです。マトンの羊羹よりラムの羊羹のほうが美味しかったとか、そういうことは知りませんが、信じるも八卦、信じないも八卦、ではなく信じるもぐわぐわ団、信じないもぐわぐわ団です。信じるものが必ずしも救われるとは限りません。ご了承ください。合掌。