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カスティラ

みなさんがよくご存知のカステラ、甘くて柔らかくて美味しくて、後ろについている紙をぺりぺりとめくって紙にくっついているのを紙ごとねぶって食べるのが慣わしのカステラ、そんなカステラですが、もともとはフランスのカスティラというお菓子だということはあまり知られていません。剣道と同じく、韓国が起源だという説もありますが気にしてはいけません。

カスティラは紙の部分がメインでふわふわの甘くて柔らかい部分はおまけだったりと違う部分が多いのですが、基本はカステラとカスティラは同じと考えて差し支えがないといっても過言ではないかもしれないのかもしれません。違う点として、カスティラはうずらの卵を使って作らなければならないというパシティエの暗黙の了解があります。

しかし、うずらの卵を生産しているのは日本で27戸しかありません。しかも、生のうずらの卵を生産しているのは9戸しかありません。フランスのカスティラを作ろうとしたら、めちょんこ大変です。仕方がないので、鶏の卵を使うのが妥当でしょう。

そんな鶏卵ですら、最近はやったらめったら値段が高騰しており、まさに卵1個が金1個、コショウ1粒金1粒と言われた大航海時代にも匹敵するぐらいの値段の上がり方です。しかも品薄に拍車がかかっており、鶏卵を買おうとしても買えないなんてことがままあるのです。

欲しいものは全て手に入れないと気が済まない性分である私にとって、卵を買いたいときに買えないというのは実にツラい。こうなると、お金がいくらあってもダメなのです。世の中はお金が全てだと考えている人が多いですが、そんなことはありません。お金がいくらあっても卵が売っていないと卵は買えないのです。札束で店員の頬を叩いたところで警察をよばれるだけで卵を手にいれることはできません。

みなさんにおかれましては、カスティラを食べる際はうずら農家に感謝するとともに、砂糖農家の方にも感謝していただきましょう。もちろん、カスティラの生産者であるボン・ジョセフィーヌにも感謝しなさい。合掌。