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読んで損する楽しいブログ

本を買ったらサイン本だった

マケプレで本を買ったらなぜかサイン本でした。これは一体どうしたことでしょう。ぶっちゃけサイン本が欲しかったわけではありません。本の中身が読みたかったから買ったのです。サインがあろうが、なかろうが知ったこっちゃありません。

そして、買値は定価より安かった。サイン本って本当なら価値が上がって然るべきなのに、なぜか定価で買うよりも安かったのです。これはもう真実はひとつ!

本を出版する時、著者はいくらか印刷した本をもらうことができます。それを知り合いなんかに配る、いわゆる献本という文化があります。私は電子書籍でしか本を出したことがないので献本文化には無知なのですが、おそらく献本をする際にサインをしてから知り合いに献本をして、その知り合いは「なんかしらんけどオレ、本なんて読まねぇし……」ということで数年は部屋に転がしていたけれど、お母さんが部屋に入って来て「あンた!読みもしない本なんて売っておしまい!」とカミナリを落とされて、もはやなぜ本が部屋に頃がているのかも忘れて、気がつけば普通に古本屋に持って行ってしまったというのがおそらく答えでしょう。しかも、最初からサイン本だということすら気がついていなかった可能性もあります。

そして、著者のサインをするために一度開かれたものの、その後はちっとも開かれることのないまま、言うなれば新品同様の本が手元に届いたということに他ならないのではないかと推理しています。そして、この推理はまず間違いなく正解でしょう。

いや、もう一つ可能性があるとすれば、献本は献本でも著者がサインをした後、お友達がいなくて、誰にも献本できずに泣く泣く古本屋に持って行ったということかもしれません。だとすると、これはもう悲しすぎる出来事と言えましょう。献本をもらった人が本を読まない人だった説を信じたいですが、作者のお友達がいなかった説も可能性がないわけではありません。実にツラい。悲しい出来事が世の中にはたくさんあるのです。合掌。