ぐわぐわ団

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なぜピアニストはサビの部分になると苦しそうな顔をするのか

ピアニストの人がピアノを弾いている姿を見ていると、いろいろと思うところがあるのです。やたらとゆらゆら揺れながらピアノを弾くのはなぜでしょう。姿勢を正してピシッと弾けばよいのに、やったらめったらゆ〜らゆら前に横にと揺れまくり、酔ってゲロ吐くんじゃないかと心配になるほどです。直立不動で歌っていた東海林太郎を見習えと言いたい。

気になることはまだまだあります。タイトルにも書きましたが、サビの部分になればなるほど、表情が苦しそうになるのです。これ以上はないという苦痛を味わっているぐらいの表情でピアノを弾いている姿をみると、そんなにツラいのならばピアノを弾かなくてもいいのよと言ってあげたくなりますわ。

ぶっちゃけ、座って指を動かしているだけですから、苦しいはずがないのです。ツラいわけがないのです。腰痛でツラいというのはあるかもしれませんが、それはそれとして、ピアノを弾くのがツラくとも、それを表情に出してしまうのは日本に古くから伝わる茶道の精神とは相反するものがあります。

できる限り穏やかに、表情を崩さず、凛とした姿で茶を立てる。そして、お茶を飲む人も茶碗を3回くるくるっと回して、ちょっとずつ飲む。濃くて苦くてもツラい顔をしてはいけません。穏やかな表情を浮かべて「結構なお手前で……」というのが奥ゆかしさというものです。

ピアニストみたいに茶道をしたらエラいことになります。茶を立てる時に苦悶の表情を浮かべ、茶を立て終わった時には愚息も頂点みたいな恍惚とした表情を浮かべ、茶を飲む人も、茶碗を3回くるくるっと回して、ぐびっと飲んで、八名信夫のように「まずい!もう一杯!」と叫ばなければならないとしたら、それは茶道ではなく茶ニストになってしまいます。

ていうか、ピアノが苦痛だというのは私自身が過去にピアノ教室に通っていたので知っているのですが、毎日練習するのもツラいし、練習せずに教室に行くのもツラいし、教室で先生に「あンた!練習サボったわね!」と言われるのもツラい。そんな苦悩な日々が蘇って、ピアニストはピアノを弾く時に苦しそうにするのかもしれません。絶対に違う。合掌。