世の中にはExcelに関する本が山ほど売られています。初心者向けの本、関数に関する本、マクロ・VBAに関する本、探せばいくらでも見つかります。
そんでもって、めちょんこたくさん本を読んで、内容を理解して、関数を全部覚えて、それでExcelできるようになるかといえば、そうではないというか、暴論を言うと関数なんて覚えなくても大丈夫です。関数よりも「Excelで何ができるか」を知っていれば、あとはインターネットに転がっている情報を検索して掘り当てればよいだけなのです。
Excelの四角の中の数字を足し算するのはどうすればよいのか。「SUM関数を使えばいいよ」とアドバイスしたくなるかもしれませんが、「”Excel 足し算”で検索すればよいよ」が正解です。「SUM関数を使えばいいよ」とアドバイスしてしまうと、引き算をしたい時には何の関数を使えばいいの？と、再度質問攻めにあうことになります。しかし「”Excel 足し算”で検索すればいいよ」とアドバイスしておけば、よほどの逸材でもない限り引き算をするときには ”Excel 引き算”で検索するでしょう。
つまり、関数にしても、VBAのコードの書き方にしても、ひとつひとつ教えようとすると膨大な時間がかかりますし、付きっきりで教えないといけなくなってしまいます。ではなく、Excelで何ができるのかを教えて、その調べ方を教えてあげればよいのです。
飢えている人に、魚をあげるか、釣りの方法を教えるか、どちらが本当に喜ばれるかは言わずともわかるでしょう。そう、魚をあげるが正解です。正解ですが、そんなことをすれば、ずーっと魚をあげ続けないといけなくなるのです。ですから、釣り竿と針を渡して「釣ってきなさい」と突き放すべきなのです。そして、魚が釣れずに飢えて餓死したとしても、それはもう仕方のないことだと思いましょう。ひどい話です。合掌。
