ぐわぐわ団

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働かないくるま

ぐわぐわ団にちょいちょい話題に出てくる『はたらくくるま』という歌がありますが、今日はこの歌に苦言を呈してお茶を濁したいと思います。よければお付き合いください。

あの歌はとにかく労働する車を集めて見せ物にするという極悪同盟な歌です。そして、ハガキや手紙を集める郵便車や、砂利をいっぱい詰め込むダンプカーなど、働く車は素晴らしいと子どもを洗脳するのです。こんなことを許してはいけません。

まず、ハガキや手紙を集めるのは郵便車ではなく郵便局員の方、もしくは郵便局に業務委託されているおっちゃんです。郵便車なんてのは単なる道具でしかなく、働くのはあくまでも郵便局員の方やおっちゃんなのです。車が能動的にハガキや手紙を集めるわけではありません。

砂利をいっぱい詰め込むダンプカーに関しても、砂利をいっぱい詰め込むのは不遇な環境に置かれた幼児たちであり、決してダンプカーが自分で砂利を集めるわけではありません。幼児たちが賽の河原で砂利を集めてダンプカーに詰め込み、いっぱい詰め込まれたダンプカーはその砂利をべしゃーっとひっくり返して幼児たちの努力を一瞬にして踏み躙るのです。こんな非道な行いが許されてよいのでしょうか。

しかし『はたらくくるま』ではそんな極悪魔王な車を礼賛するのです。褒め称えるのです。逆に考えましょう。『働かないくるま』に価値はないと暗に歌っているのです。これまた許せないことです。働かないからといって価値がないとは言えないはずです。生活保護で生活している人を「価値がない」と責め立てる人がいますが、自分の意思に反して働くことができなくなったらどうするのでしょう。

働かないくるまに関しても同じです。今は生活保護を受けていても、いつか元気になるかもしれませんし、そんなことよりも生きているだけで価値があると考えるべきなのです。最近はやたらとコスパ重視をしがちな世の中ですが、コスパなど度外視した安心できる世界を作ろうではありませんか。何を言っているのか本当にわかりません。合掌。