「苦労は買ってでもしろ」という昭和な考えがまだまだ世の中にははびこっているようです。苦労すれば苦労した分、いつか必ず報われるのだそうです。馬鹿を言ってはいけません。苦労なんてしないに越したことはありませんし、苦労するようであれば全力で回避するぐらいのスタンスで生きるべきでなのです。苦労は買うものではなく、むしろ売ってなんぼぐらいに考えましょう。
苦労は買ってでもしろ論者は、何をするにしても根性でどうにかなると思っている節があります。例えばハガキの宛名書きを1,000枚しろと言われたら「1,000枚も書いたら字が上手くなるから頑張って書こう!」と前向きに考えてひたすらに根性で頑張ることでしょう。私の場合は手元にある何かを使ってどうにかインチキできないかと考えます。1枚書くのに2分かかるとしたら、1,000枚で2,000分、単純計算で33時間以上かかります。となると、1時間ゆっくり考えてどうにかインチキできないかと考えても十分お釣りがきます。「宛名を手書きにすることで相手に対する印象がどうのこうの」と言われたら10時間かけてでも、アンケートを取ったり、論文を調べたりして「宛名書きを手書きにすることのメリットとデメリット」についてまとめてレポートを提出します。結論はもちろん「手書きにしても意味がない」です。とにかく、苦労しない方向に全力で動きます。
最終的には手書きっぽいフォントをどっかからダウンロードしてきて、ぴゃーっと印刷してしまうか、数枚だけ手書きフォントっぽく宛先を書いて、あとは手書きフォントで印刷でごまかすか、どちらにしてもハガキを出してしまえば、その後手書きであることがどう影響したのかなんて誰も検証するわけがないのですから問題ありません。
ていうか、宛先を見るのは郵便局の人であって、ハガキが届いた人が見るのはハガキの内容です。宛名書きを手書きでするぐらいなら、ハガキの内容を充実させるべきなのです。頑張りましょう。合掌。