人の癖というのは「なくて七癖、あって四十八癖」と言います。そして、今日は七癖の話ではなく四十八癖の話でもなく、まぐわいの奥義である四十八手のことでもありません。三十五草粥のお話です。ちなみに、相撲の決まり手は八十二手存在します。この前行われた大相撲一月場所では翠富士が超レア技である「巻き落とし」を決めております。
というわけで、お正月が過ぎて七日目に胃を休めるために七草粥という粥を食べるのはみなさんご存知であると思います。
「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七草」
じゅげむのようにすらすらと言える人が多いはずです。実際に1月6日にスーパーに行くと七草セットという詰め合わせが売られており、それを買えば簡単に七草粥を作ることができるのです。ありがたいことです。
そして、八日目以降はひと草ずつ増えていくのもご存知だと思います。今日は2月4日で元旦からちょうど35日めですので、三十五草粥を食べる日となります。三十五草ともなると覚えるのも大変ですし、三十五草セットはスーパーで売られていません。専門店に行かねばならないので三十五草という伝統芸能が廃れていっているといっても過言ではないでしょう。
というわけで、三十五草をここで紹介したいと思います。
- せり
- なずな
- ごぎょう
- はこべら
- ほとけのざ
- すずな
- すずしろ
- キャベツ
- レタス
- セロリ
- パセリ
- ほうれんそう
- みつば
- ねぎ
- 白菜
- ケール
- クレソン
- しそ
- 水菜
- ニラ
- ちんげんさい
- 春菊
- パクチー
- 雑草
- 雑草
- 雑草
- 雑草
- 雑草
- 雑草
- 雑草
- 雑草
- 雑草
- 雑草
- 雑草
- 雑草
以上、35種類になります。途中で考えるのが面倒になったわけではありませんが、雑草という草はなく、どんな植物にも名前があるというのは植物学者の牧野先生がおっしゃっておられました。大河ドラマ「まんてん」でディーン・フジオカが出ていたので覚えていらっしゃる方も多いことでしょう。
そして、今の「ブギウギ」では愛之助が死んでしまい、今週から愛子さまを育てる主人公の話になります。さて、どうなることやら。合掌。