ぐわぐわ団

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匠のうなぎ焼き術から学ぶ根気と情熱

ぼへーっとテレビを見ていたら、うなぎを焼き続けて50年というすごい人のお店の特集をしていたのです。うなぎからしたら敗戦直後のアメリカ人を見る日本人のような感じだと思うのですが、とにかく中学生の頃からずーっとうなぎを焼いていたそうです。

焼かれるうなぎもすごいですが、やはり焼く人もすごい。焼きながらうなぎを縫い縫いするように金串を刺して、金串の熱伝導でうなぎの身に熱を伝えるのだそうです。そして、そのお店は朝の6時から開店しているので、朝からでも美味しくうなぎを食べられるように、甘さを控えめに、あっさりと食べられるようなタレになっているのだそうです。

確かに、朝からべっとりとしたタレのかかったうなぎを食べるのは躊躇してしまいます。しかし、香ばしく焼き上がったあっさりしたうなぎであれば、朝であっても美味しくいただくことができるでしょう。朝から松屋の牛めしを平気でぺろりと食べることができる人が何を仰るかと思われるかもしれませんが、美味しそうなんだから仕方がありません。

関西のうなぎは地焼きといって、蒸したりしないでさばいたらそのまま焼くのです。そのぶん、身がしっかりとして、食べ応えは抜群みたいです。ぶっちゃけ、そんな本格的なうなぎを食べたことがなくて、なんとなくスーパーで売っているうなぎを買ってきて美味い美味いと食べているご身分ですから、果たして地焼きと蒸してから焼く東京のうなぎとの違いがわかるのかどうか甚だ疑問です。

とはいえ、そのうなぎのお店が家から結構近くにあるということがわかり、ぐわぐわ団二人揃って興味津々になってしまい、「極上まむし」が3,300円という値段であるにも関わらず、行く気になっています。50年間うなぎを焼き続け、仮に労働日数を1年300日とし、1日あたり100匹のうなぎを焼いていたと仮定すると300×100×50=1,500,000匹のうなぎを焼いた経験を味わわねばなるまいと思ったのであります。150万匹のうなぎの恨みを一身に背負った匠の生き様を体感したいと思う今日この頃です。合掌。