ぐわぐわ団

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日勤教育を思い出せ!

福知山線の脱線事故からもうすぐ19年になり、事故後にJR西日本に入社した社員が約7割となっちゃっているんだそうです。時が経つのは早いものです。

NHK関西のニュースでは、事故を忘れないためにJR西日本が新入社員に安全研修を行なっていると伝えられていました。

研修では、列車どうしの衝突を防ぐ信号システムなど過去の事故を教訓に作られたさまざまな仕組みについて講師役の社員が説明し、一つ一つのルールの意味を理解して守ってほしいと伝えていました。

いやいやいやいや、そうじゃないでしょう。確かにこういうことも大切ですが、福知山線の脱線事故が起きた理由は「日勤教育」というJR西日本が当時実施していた恐怖支配が原因じゃないですか。知らない人が増えたからといって、そのへんをうやむやにしようったってそうは問屋がおろしません。少なくとも、ぐわぐわ団はおろしません。

日勤教育というのは、ミスをした社員に対して鬼詰め*1しまくって、ミスをしたら殺されると思わされるぐらいに折檻されるという制度です。何度も何度も「定時運行」とノートに書かされたり、炎天下一日中ひたすら草むしりをさせられたり、ミスひとつで見せしめのような辱めを受けていたのです。そんな環境の中でミスを過剰に恐れるようになったあまり、時間の遅れというミスを挽回しようとして自分を見失った運転士があの事故を引き起こしたのです。

人間とはめちょんこ弱いものです。誰でも鬼詰めされたら精神的にぶっ壊れます。今はパワハラとかいう言葉が生まれて多少はマシになったのかもしれませんが、私の見えないところで鬼詰めや折檻されている人はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。少し前の話ですが、恐怖政治を行っていたビッグモーターが何をしていたのかを思い出してみてください。

そういうツラい状況にある人たちには、とにかく逃げてというほかありません。しんどい思いをするぐらいなら逃げたほうがよいのです。

という研修をしてあげますから、JR西日本は私を講師として招聘するように。合掌。

*1:人格崩壊するほどに説教しまくること。