とあるチェーンの定食屋さんでのお話。
……本気でどうでもいい話なので「ふしぎの海のナディア」や「天空の城ラピュタ」のような、どきどきわくわくな展開は期待しないでください。このような前置きをすると、ほとんどの人は「ということは、そういう展開なのだな?」と深読みするかと思います。ただ、ご存知かと思いますが、このブログはぐわぐわ団です。みなさんがそういう深読みをされるであろうことを予測したうえで、さらにその上、もっと高みに参ります。つまり、どきどきわくわくな展開ではないということです。これはもはや高みなのでしょうか。意識高すぎて一周してぺしょんとなったような展開ですが、そもそも話が一ミリたりとも進んでいないことが驚きです。
とりあえず、店員さんに食券を渡して、ぼんわりと待っていたのです。すると、となりのテーブルに見知らぬおじさんがでーんと座りました。
……この後「名探偵コナン」や「金田一少年の事件簿」のように、殺人事件が起こって推理して犯人を逮捕するような、大スペクタクルな展開は期待しないでください。おわかりかと思いますが、このブログはぐわぐわ団です。アフリカの飢餓救済に役立つかもしれないけれど、おそらく役には立たないであろう記事がたくさん書かれているブログですが、筆者はそんなに殺人事件がたぷたぷ起こるような体質ではありません。
となりのテーブルのおじさんは「ねぎぬきで!」と店員さんに伝えました。
何を「ねぎぬき」にするんだろう。もしかして「ネギトロ丼」をねぎぬきにするんでしょうか。だとしたら、おじさん攻め過ぎじゃないでしょうか。それとも「京都産九条ねぎを使った切り落とし牛タン塩焼き定食」のねぎぬき?それはもはや死亡フラグが立ちまくっている脇役が最後にちょっとかっちょいいセリフでぐわっと感動をかっさらおうとするぐらいの攻めっぷりではないでしょうか。どちらにしても「ねぎぬきで!」のおじさんには興味津々です。しかし「あなたのねぎぬきには興味があります!」と、突然声をかけたら、十中八九変態扱いされます。じんわりと待つことにします。
「おまたせしました、とんかつ定食です。」
ねぎぬきなのは「みそ汁」だったようです。
もう、せっかく期待したのにもんにょり甚大です。なぜに「みそ汁」をねぎぬきにする必要があるのか。もっとアバンギャルドに、攻めて、攻めて、攻めてくれないと、期待する側が困ります。
このように、何かをねぎぬきで注文する場合、となりのテーブルによくわからない期待を持ってわくわくする人が座っている場合がありますので、よくよく注意したうえで、ねぎぬきを注文してください。よろしくお願い申しあげます。合掌。