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高校生から大学生の頃に聴いていた音楽があなたの音楽の嗜好のベースとなる

結局、高校生から大学生の頃に聴いていた音楽の嗜好が最後まで尾を引くのです。

突然、何を言い出すのかと思われたかもしれませんが事実です。J-POPが好きで、高校、大学とJ-POPを聴いていた人が、50歳になってから突然デスメタルにどハマりすることはありません。ジュディマリを高校、大学とガンガンに聴いていた人が、35歳の誕生日に突然メシュガーの頭がおかしい複雑ポリリズムにぞっこんになるなど聞いたことがなければ、学生時代に華原朋美やglobeに代表される小室サウンドまみれとなった人が、88歳の喜寿のタイミング*1でクレイドル・オブ・フィルスのアヒルみたいなボーカルに開眼するなんて話も聞きません。

大学時代に華原朋美の歌をよく聞いていた私は、今になっても華原朋美の歌を聴いています。もはや悟りを開くぐらいにまで、聴いてしまっています。

演歌の需要がなくならないのは、演歌世代は若い時に演歌を聴いていたからなのです。私の親の世代が演歌や歌謡曲を好んで聴くのは、若い時に演歌や歌謡曲が主流だったからに他なりません。年を取れば演歌や歌謡曲が好きになるんだろうかと考えていたのに、自分がどんどん年を重ねていっても、別に演歌が好きになることもなければ、歌謡曲を聴き出したりすることもなく不思議だったのです。年とともに音楽の嗜好が変わるのかと思いきや、今でも華原朋美を喜んで聴いていたりするのです。

80年代の音楽が良かった、90年代の音楽が最高なんて話をする人がいますが、その人がその当時に高校生や大学生で、その当時流行の音楽をよく聴いていただけで、別に80年代や90年代の音楽が優れていたというわけではないんです。そこんとこをわかっておかないと、若い人の音楽がわからない、こんなのは音楽ではないとぶーぶー言うイヤな老人となるだけです。

めっちょこ前振りが長くなりましたが、私が高校、大学時代にどんな音楽を聴いていたのかという話です。高校時代にはメガデスに代表されるスラッシュメタル、浪人していた時にデスメタルに目覚めて、カンニバルコープスやモービッドエンジェルといったエグい曲を聴きまくり、その一方で華原朋美もきちんと聴いていました。さあ、こうなってくると私自身、音楽の嗜好がさっぱりわけがわからなくなります。

AIR ORIGINAL SOUNDTRACK

AIR ORIGINAL SOUNDTRACK

  • VisualArt's / Key Sounds Label
  • サウンドトラック
  • ¥2000

そんな私が今、文章を書きながら聴いているのはこのアルバムです。めっちょこ素晴らしすぎで、涙流しながら文章書いてます。未使用曲まで入って全37曲108分がたったの2,000円です。「AIR」プレイしたことのない人にはさすがにオススメできませんが、神尾観鈴の「もうゴールしてもいいよね」に何度も涙腺破壊させられた私にとっては、こんな贅沢があってもいいのかと思うのです。

ただ、「AIR」をプレイしたのは社会人になってからで、睡眠時間を削りに削ってゲームを進めた記憶があります。たぶん、仕事中に寝てたんでしょう。この音楽が私の今のマイフェイバリットです。*2ちっとも、高校生から大学生の頃に聴いていた音楽の嗜好が最後まで尾を引いていません。世知辛いことです。合掌。

*1:よくよく考えると、88歳は米寿で、喜寿は77歳でした。

*2:華原朋美の歌は聴きすぎて痛風になりかけました。