ブログの先生みたいな人がよく口にするのが「検索流入を増やそう」という言葉です。SEO対策をしっかりして、みんなが検索するホットな単語で記事が引っかかるようにして、PVを増やそうということのようです。
偉そうなことを言うつもりはありませんが、「検索流入」で得たPVってそんなに大切?と思うのです。例えば「ポケモン」という言葉でPVがどかーんと増えたサイトがあったとします。そのサイトには「ポケモン」のことを知りたい人が来るわけですが、「ポケモン」のブームが終わってしまった後には何が残るでしょうか。
「ポケモン」は長く続いていますが、「日本ボクシング連盟の山根明会長」ではどうでしょうか。すでにブームは終焉に近づいており、「山根明」でPVを稼いでいたサイトは戦々恐々のはずです。
「検索流入を増やそう」というのは、言い回しが正しいのかはわかりませんが「他人のふんどしで相撲をとる」ようなものではないかと思うのです。その他人のふんどしが洗いたてのふんどしであれば良いのですが、インキンタムシにまみれた汚染ふんどしであった日には目も当てられません。例えが気持ち悪すぎて悪意すら感じてしまいますが、あながち間違ってはいないと思うのです。
だから、無理をして「検索に引っかかる記事」なんて書かなくてもよいのではないのでしょうか。それより、自分の好きなこと、感じたこと、思ったこと、そういったことをコツコツと書き続けていくことで、この人はどんな人なんだろう?私と似ているかも?みたいな感じで興味を持ってくれた人たちが、ちょっとずつ自分の文章を読みにきてくれるようになっていくのです。
「ポケモン」のことは誰でも書けますが、自分の好きなこと、感じたこと、思ったことは自分しか書けません。つまり、めっちょこオリジナルコンテンツなのです。「いかがでしたか?」じゃないんです。「私はこれが好きです!」「私はこんなふうに感じました!」「私はこう思います!」という熱さをぶつけるぐらいでないと、文章っておもしろくないんです。
やままさんが検索流入が落ちてPVが……と落ちこんでいらっしゃったのですが、なぜか以下のような境地に立たれました。
もう、いまは何を書いてもPV数が上がらないんじゃないかなあと思うので、こういうときでないと書けないような雑なことを書きます。
ということで、自撮り棒で自分の写真を撮ったり、好きなラジオ番組を熱く語っておられたのです。でも、検索を意識して文章を書くよりも、やままさんが好き勝手に思いのまま書くこのスタイルのほうがステキだと思いました。私は、こういう文章が読みたいんです。
さて、ここまで書いておいてちゃぶ台をひっくり返すようですが、私はものすごく検索流入を意識して記事を書いています。ただ、そんじょそこらの単語での検索流入ではなく「ぐわぐわ団」と検索してたどり着く人が増えて欲しいのです。日本中の人たちが「ぐわぐわ団」と検索してこのブログを読むようになるまで、べよべよと文章を書き続けていきたいと思います。合掌。