100均ショップでおせんべいを買ったのです。
袋の裏を見てみると、こんな感じです。
フレッシュ!!
とりあえず、落ち着きましょう。私の買ったのはおせんべいです。果物ではありません。パリッとしていたらいいんです。別にフレッシュさを求めているわけではないのです。袋には『口どけやわらかサクサク食感さっぱり塩味』って書いてあります。
もう一度、落ち着いて考えてみましょう。
これは一体何?
まず「口どけやわらか」というのは食感のことです。
「サクサク食感」というのも食感のことです。
そして、「さっぱり塩味」というのは味付けです。
食感と食感と味付けを書いてあるものの、一体これが何なのかは書かれていません。おせんべいなのかどうかもわかりません。じっくり考えれば考えるほど不安になります。
ふっくら肉の味とか、ザクザクソース味とか、もっちゃり醤油味とだけ書かれていたら「これは何?」ってならないほうがおかしいでしょう。
袋をすみずみまで見てみると、どうもこの「鉄火焼」というのが商品の名称のようです。しかし、塩の一文字よりもちっちゃいので、ちっとも目立ちません。
とりあえず「鉄火焼」というおせんべいだというのはわかりましたし、食べてみるとめっちょこ美味しいのです。書いてあるとおり、サクサクしているけど、硬いわけではなく、塩味が効いていて、いくらでも食べられます。
作っているのはホンダ製菓という米菓メーカー。Wikipediaにはこんなことが書かれていました。
昭和34年 米菓の量産に着手し、米菓メーカーとしてはいち早くテレビ・ラジオ、新聞・雑誌などの媒体を利用し、「せんべい・あられは鉄火焼」のキャッチコピーで米菓メーカーとしての存在を全国的に示し、現在の基礎を築く。
ものすごく歴史のあるお菓子だったようで、もはや「鉄火焼」は知っていて当然で、それより食感とか、味付けとかを前面に押し出しておいたほうが売れる!という経営判断なのでしょう。私が「鉄火焼」なんて知らなかったことは伏せておくことにします。合掌。