先にお断りしておきますが、実に不謹慎なことを書きます。
『魁!男塾』という漫画に王大人(ワンターレン)というキャラクターがいて、誰かが死ぬたびに王大人が「死亡確認」と言い放ちます。とはいえ、よほどのことがない限り「死亡確認」宣言は覆り、主人公たちがピンチになると、死んだはずのキャラクターが再び強くなって現れるのです。『魁!男塾』はこんな感じで話が進みます。そして、最終回はヤクザの組事務所に殴り込みに行って、半殺しの目にあいながらも何とかヤクザに勝つという話だったりします。意外とヤクザが強くてびっくりします。
話が逸れました。よくニュースで「病院に搬送されましたが、死亡が確認されました」といったような言葉を耳にするのですが、そのたびに私の頭の中では王大人が現れて「死亡確認」と言い放つのです。先ほど申し上げたとおり、漫画の中の王大人の「死亡確認」は、だいたい後でひっくり返る軽いものなのですが、現実の「死亡確認」は決して覆ることのない重たいものです。
にも関わらず、常に「死亡が確認されました」と聞くたびに王大人が出てくるのを、そろそろ何とかしたいなと思うのです。『魁!男塾』の連載が終わったのが1991年なので、すでに27年近くが経っているのです。しかしながら、私の頭の中には王大人がずーっと「死亡確認」と言い放ち続けているのです。さすがに長くないでしょうか。
おそらく、私の命の火が灯り続ける限り、頭の中の王大人もずっと「死亡確認」と言い続けるのでしょう。もはや、これは運命と言わねばなりません。今日のゲゲゲの鬼太郎で「あなたは運命から逃げられると思っているの?」というセリフがあったような気がするのですが、王大人の存在が運命であるならば、もはや私は逃げることはできないということです。
何をごちゃごちゃと書いているのかさっぱりわかりませんが、とにもかくにも、王大人が出てくるような病気や事故、災害がなくなる世の中になることを期待したいと思います。最後にすごく良いことを書いた気がするので、これで失礼させて頂きます。合掌。