ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

「僕らは奇跡でできている」の先を読む

第3話まで話が進んで、高橋一生の演じる浮世離れした主人公は一体何者なんだろうという話を相方としていました。

ここまで引っ張っておいて、いまさら発達障害だとか、そういうものではもはや納得ができないというか、もっと大きな仕掛けが必要なのではないかと思うのです。第3話において、ほんの少しだけ、主人公の過去をにおわせるようなシーンもありましたが、結局はよくわからずじまいです。

相方と出した結論は、高橋一生演じる主人公は天沢聖司であるという結論でした。「耳をすませば」で、よくわからんけどイタリアに行ってバイオリン職人になると言い出して、すったもんだしたのかしないのかはわかりませんが、最後にはヒロインを朝っぱらから引っ張り出して朝日を浴びさせたうえに「結婚してくれ!」と言い寄る怪奇人間、天沢聖司の生まれ変わりというのであれば、ドラマとしても面白かろうという話になったのです。

ただ、このまま話が進むと、高橋一生の演じる「裸の大将」みたいなドラマになってしまうのではないかとヒヤヒヤしているのです。ちょっといざこざが起こりつつも、最後はみんながニコニコして終わる感じで、ダ・カーポの「野に咲く花のように」が流れて終わる感じの、ハートウォーミングなドラマ。それはそれで素晴らしいのですが、私としては、やはりディーン・フジオカの演じた「モンテ・クリスト伯」のような、よくわからないけれどパワーのあるドラマのような展開を望むのです。

その点、主人公が天沢聖司の生まれ変わりであれば、榮倉奈々演じる歯医者に朝日を浴びさせたうえで「結婚してください!」と求婚した翌日に、アフリカに動物調査に旅立つみたいな豪快な自己中心的行動を取るぐらいの迫力が出ます。ストーリーは破綻しますが、おもしろさ重視でいくなら、それもありでしょう。

もちろん、第4話で高橋一生の代役として高橋英樹が主人公を演じるというのであれば、それはそれで素晴らしいので良いと思います。

ちなみに、映画「耳をすませば」の天沢聖司の声は高橋一生が演じています。合掌。