ぼんやりとニュースを見ていると、悪いことをした人がたくさん出てきます。
事件が起きて、犯人が逮捕されて、それでおしまいみたいな気がしますが、ちっともおしまいではありません。逮捕されたあと、裁判があって、判決が出て、犯罪に応じて刑が執行されるのです。もしかしたら、無罪かもしれません。でも、注目度とすれば、やはり逮捕されるときで、判決はちょろっと報道される程度だったりです。
相方とふたりでごはんを食べながらニュースを見ているときに、悪いことをした人が逮捕されると、即席裁判が始まります。だいたい死刑です。
「悪いやっちゃ、死刑や。」
がきデカのこまわり君じゃあるまいし、やすやすと死刑を宣告するのもどうかと思いつつも、面倒なのでだいたい死刑です。時と場合によっては、政治家の暴言といった、犯罪ですらないことに対しても死刑宣告が出されることがあります。
うちの即席裁判で出された判決が執行されることはありませんが、本当の裁判で出された判決はしっかりと執行されることになります。このあたり、責任感が全然違うと思われます。裁判官のみならず、最近は裁判員制度によって、普通の人が殺人犯を裁くみたいなこともあり、めっちょこ大変じゃなかろうかと思うのです。
「懲役15年でええんと違いまっか?」
「いやいや、18年は必要やで。」
「その3年の違いは何ですのん?」
「3年って結構長いですやん。」
「でも、15年も18年も一緒ですやん。」
「面倒やし、無期懲役にしましょか。」
ついつい、こうなってしまうような気がしないでもありません。人が人を裁くこと、そのものが難しくてややこしいのです。いっそのこと、AIにさせたらええんじゃなかろうかとも思うのですが、AIはそんなに賢いわけでもなく、ただ過去のデータをもとに、一番近い判決をいくつか見つけてきて平均を出すぐらいのものなので、それで納得できる判決なのかというと、微妙なところです。そして、新しい犯罪が出てきたときなど、AIでは対処できません。
何が言いたいのかというと、悪いことすんなということです。ぐわぐわ団の刑法は「悪いことをしたら死刑」の一文だけです。よろしくお願いいたします。合掌。