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なぜ「万保」ではダメなのか

世の中は新しい元号「令和」で浮かれポンチとなっておりますが、今こそ私たちは「万保」に思いを馳せるべきではないかと思います。

「万保」とは今回、新元号の候補になりながらも選定されなかったものです。他にもいろいろ候補はあったのですが、特にこの「万保」という元号候補は群を抜いて頑張り屋さんです。というのも、過去に10回も改元の際に候補となっているにもかかわらず、ことごとく落選しているのです。今回、満を辞してチャレンジしたにも関わらず、万葉集を典拠とする異端児「令和」によって、またもや落選の憂き目を見ることとなりました。あまりにも不憫です。可哀想です。果たして「万保」の時代はやってくるのでしょうか。

「令和」が日本の書物を典拠として誕生した以上、これからは中国の書物を典拠とした元号は使われない可能性が高く、今後「万保」が元号として選ばれる可能性は一段と低くなりました。もしかすると、今回がラストチャンスだったのではないか、そう思わずにはいられません。

10回も候補にあがりながらも一度も選ばれることなく、ずーっと落選しまくっている「万保」の姿は、弁護士になるために頑張って毎年司法試験を受け続けているうちにアラフォーを超えてしまい、退くに退けない、にっちもさっちもいかない司法浪人生を思い浮かべてしまいます。「頑張ればいつか夢はかなう!」と無責任な物言いをする人がこの世の中には多いですが、「万保」にも同じことが言えるのでしょうか。古くは鎌倉時代から候補にあがりつつ、その都度「こんなんあかんやん!」と言われて落選され続けている「万保」。もはや、改元の際の数合わせとして生きていくしかないでしょう。

それはそうと、日本の書物を典拠に元号が作られるとすれば、ぜひとも中島らもの「超老伝 カポエラをする人」を典拠に元号を作っていただきたい。Fight④地獄の三分間の冒頭のハリーの言葉、

俺はパンクだけどさ、「可能ならば食卓に三品以上のおかずが並んでいたほうが好ましい」タイプのパンクだからさ。

ここから「並好」とか「能以」とか「三好」とか、いろいろと考えらえるではないですか。読み方はわかりません。合掌。