ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

カット野菜

カット野菜を毛嫌いする人たちがいます。

カットされているので便利だし、洗わなくても食べられるので便利だし、コンビニで130円ほどで売られているので便利だし、とにかくいろんな意味で便利なのです。先に申し上げますと、私はカット野菜大好きです。

にも関わらず、栄養が抜けているだの、消毒されていて体に悪いだの、野菜の風味が抜けているだの、何かと悪者扱いされていたりします。海原雄山は、カット野菜と聞いただけで「ふざけるなぁ!」と食卓をひっくり返すかもしれません。山岡さんが「カット野菜なんて食べられないよ」とさじを投げ、元栗田さんも「カット野菜って野菜じゃないみたい」みたいなことを言う可能性があるのです。

何かと『美味しんぼ』ネタが出てきますが、ぐわぐわ団の食べ物ネタの9割は『美味しんぼ』から、残り1割は『ミスター味っ子』からの知識です。裏を返すと、底が浅いというか、変な言い方をすると「お里が知れる」となります。

しかし、先ほども申し上げたとおり、私はカット野菜が大好きです。

だって、めんどくさくないもん。包丁を使わなくてもよいというのは実に楽チンです。確かにキャベツ1玉まるっこ買ったほうが安いかもしれませんが、二人暮らしでキャベツ1玉まるっこ買おうものなら、毎日毎日延々とお好み焼きになります。

そして、カット野菜を使う理由としては、野菜を食べているという既成事実が嬉しいからなのです。別にカップヌードルの中に入っているカラカラに乾いたネギも野菜ですが、やはり生野菜は嬉しいのです。何となく「野菜を食べた」感が得たいのです。

見た目はたくさんの生野菜も、茹でたら縮んでしまって「たったこれだけ……」「これだけだったら栄養も足りないわ」みたいなことを元栗田さんが言う『美味しんぼ』のエピソードがあったように記憶しているのですが、茹でたら縮むとかどうでもよくて、とにかくカット野菜に求めるのは「野菜を食べた」感なのです。

いまだに「便利なもの」は良くないもので、「手間ひまかけたもの」が良いもののような風潮があります。そして、「便利なもの」は美味しくなく、「手間ひまかけたもの」が美味しいと思いがちですが、本当にそうでしょうか。

どんなものでも食べたらなんでも一緒です。身も蓋もないことを言いました。合掌。