遠巻きに東西新聞社が画面に。
車の音「パー……パパー……」
どすん!(何かが落ちる音)
甲高い声「ヤマオカー!」
女性の声「もう、山岡さんったら……」
だいたい、こんな感じで始まります。
何がというと、アニメの「美味しんぼ」です。
やままさんがポッドキャストで、食事の時に見るものがないときには「美味しんぼ」を見ていると話されていました。これはとても素晴らしいライフハックだと思い、さっそく試してみました。
今回、私が見たのは第5話「そばツユの深み」という話。
屋台で日本そばを出す若者を山岡さんが「ツユがダメだ!」とダメ出しをする話です。見た目ヤクザの中松警部が初登場する話でもあります。そして「ツユがダメだ!」とダメ出しをします。そして若者がブチ切れるのです。
食事のときに「美味しんぼ」を見るのは、なんとも至福の時間になります。芸人が騒いでいるだけのしょーもない番組を見るのであれば、「美味しんぼ」を見て、ちょっとでも食に対する知識を深めたほうがよろしいのではないかと思うのです。
例えば、第4話「活きた魚」など、一度見れば忘れることはありません。
どのような話かというと、会社の社長が成績優秀な社員の家族を集めて、生け簀に入った魚を会社の社長が捌くのを見せるのです。社長の自己満足も甚だしい。そして、みんなが美味しい、美味しいとゴマをする中で、ひとり空気の読めない社員の息子が「まずい」と言い放ってしまい、社長が大激怒するという話です。ぜひ、一度ご覧ください。そこそこええ話です。
相方はなぜか、この話の再放送を何度も何度も見ていて、生け簀に入ったままの魚よりも活け締めの魚のほうが美味しいことを知ってしまいました。そのため、生け簀に入った魚に興味を示しません。もちろん、私も同じです。生け簀に入っている魚は活きがよいなどとこれっぽっちも思いません。
活き造りの舟盛りなど、これっぽっちも興味がないのです。だって、「美味しんぼ」を見て、実は活きがよいわけではないのを知っているからです。だから何?というわけではありません。食事のときには「美味しんぼ」がよいのです。これは事実です。合掌。