ぐわぐわ団

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暴れん坊将軍をぼんやりと見る

先日、久しぶりに「暴れん坊将軍」を見たのです。大阪のローカル局であるサンテレビが土曜日の昼間、ぶっちゃけ視聴率なんて取れない時間帯にめちょんこ昔の定番時代劇をぶつけて、「今のテレビは付いていけん」とお嘆きの爺さん婆さんが喜んでそれを見るという構図なのです。決しててっぺんを取れるわけではないのですが、固定化された層を狙い撃ちすることで視聴率をそこそこ稼ごうという、実に保守的かつ安定した作戦で、サンテレビやKBS京都の十八番と言えなくもないのです。サンテレビは阪神タイガースの試合中継さえしていればド安泰なので、冒険してまで視聴率を取りにいく必要がないという事情もありますが、それはそれとして。

私が見た「暴れん坊将軍」も、がっちり定番の枠におさまったストーリー。偉いさんのぼんくら息子が悪さをして、それを見てしまった侍がお奉行様に証言しようとするも、偉いさんが「証言されては困る!消してしまえ!」と悪さの上塗りをしようと企んでいるところに暴れん坊将軍が出てきて、

「余の顔を忘れたか!!」

「う……上様!」

これで一件落着かと思いきや、「かくなるうえは……」と家臣を集めて将軍様に斬りかかるというお決まりパターン。もちろん、何人まとめて斬りかかってきても、松平健は全てわかっているかのような動きで、全員ずばずば斬り捨てます。最後は悪い偉いさんを、

「成敗!」

これでおしまい。めっちょこおもしろい。

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先日、こんな記事を書いたのですが、暴れん坊将軍なんてマンネリを突き抜けてしまっているわけです。水戸黄門も同じ。下手に石坂浩二に水戸黄門をさせて型破りなことをしようとしてもダメなわけで、やっぱり定番の水戸黄門がおもしろいわけです。求めているのは、 ここぞというときに印籠を出して「ここにおわすをどなたと心得る!」なんです。

とはいえ、仮面ライダーに暴れん坊将軍が出てくるなんてのは定番ではないはずなのに、なぜおもしろいのでしょう。その理由はよくわかりません。合掌。