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50歳になったら

織田信長が本能寺の変で討たれて亡くなったのが49歳のときです。日本統一を目の前にしてお亡くなりになったわけですが、よくよく考えると50歳手前で日本を統一するなんてすごいことです。いや、実際は日本を統一する直前でお亡くなりになっているので、統一はしていないのです。ここは重要なポイントですからきちんと押さえておきましょう。織田信長は日本を統一していません。

私の場合、50歳になるにはあと60年かかるのでまだまだ先の話ではあるのですが、50歳になったらどんな人になっているのかを考えるのは悪いことではありませんし、良いことでもありませんし、大したことでもありません。ただ、恐らくですが、日本統一を成し遂げていることはないと思うのです。国政選挙に打って出て、当選して、国会議員になって、なんやかんやでうまいことして内閣総理大臣になったとしても、日本を統一したことにはなりません。今の制度に乗っかって、てっぺんまで駆け上がっただけですので、武力で日本を統一しようとした織田信長にはかないません。ただ、繰り返しになりますが、織田信長は日本を統一していないのです。その点において、私と織田信長は肩を並べることになります。織田信長がすごい人であったとしても、日本を統一できなかった以上、私と同じなのです。もちろん、私が内閣総理大臣になっていなかったとしても同じです。

織田信長はすごかったのは認めましょう。それはみなさんも異論はないと思います。しかしながら、日本を統一できなかったので、結局は私と同じなのです。逆に考えると、私は織田信長と肩を並べるぐらいにすごいのです。まだまだ先の話ですが、織田信長よりもすごいと言われる可能性すらあります。織田信長が成し遂げられなかったことをするかもしれません。しないかもしれません。

織田信長はインターネットを使って、ブログを書いたりしなかったので、すでに私の勝ちかもしれません。そう考えると、織田信長と自分を比較して「ああ、織田は50歳手前でものすごかったのに、自分は……」と卑下することもなくなります。

ただ、おそらくほとんどの人は織田信長と自分を比較するなんてことをしないと思うのです。そして、織田信長も自分も「みんなちがって、みんなかわいい」です。合掌。