遅いのなら速くすればええやん。
画像を見ようとしても、ちょっとずつしか画面に表示されずにもどかしい思いをされたという経験をお持ちの方はどんどん高齢化し、希少となっています。しかも、テレホがない時代はインターネットに繋ぐのに3分10円かかっていたのです。にも関わらず、今から思うとびっくりするぐらいに出来の悪いアイコラ画像を探し回り……いや、何も言うまい。
いや、言う。
アイコラ画像って何?という方は各自お調べください。知っていても役に立たない言葉ランキングで20位ぐらいには入る言葉です。
当時のアイコラ画像というのは首がズレているなんてのはまだいいほうで、顔と体のバランスがめちゃくちゃだとか、雑誌を切り抜いてのりで貼ったほうがまだマシというものだとか、誰がどう見ても一目瞭然で「これはアイコラだ」とわかるものがほとんどだったのですが、逆に言うとフェイクであるとわかっているからこそ安心して見ることができたとも言えるのです。ときたま、中途半端に出来のよいアイコラ画像を見つけると、万が一本物だったらどうしよう、というありえない心配にドギマギしてしまうのです。
そんな画像を探しまわるのでさえ、遅いインターネットのせいで一苦労だったのです。
このように、本当に遅いインターネットの鬱陶しさを体験しているのであれば、とにかく「速いインターネット」を追い求めてしまうのですが、この本はこういうことを書いているのではありません。
では、何が書いてあるのかというと、小難しいことが書かれています。
SNSで何かの話題に乗っかって「これは良くない!」とか「これではダメだ!」と言う人が増えているけれど、もっとじっくり考えて発信しようよ、という提言が書かれています。
新しい視点を作るような発信をしていくべきじゃないでしょうかということだと読んだのですが、とにかく小難しいので、きちんと理解しているかどうかは定かではありません。
私としては、今はアイコラ画像を漁ったりしていませんし、今後もするつもりはありませんが、インターネットは速いほうがありがたいです。合掌。